スポーツ

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

相撲協会理事選:安治川親方、退職へ 貴乃花親方に投票

貴乃花親方への投票の経緯と相撲協会退職の意向を明らかにした安治川親方=東京都江東区の大嶽部屋で2010年2月2日、三浦博之撮影
貴乃花親方への投票の経緯と相撲協会退職の意向を明らかにした安治川親方=東京都江東区の大嶽部屋で2010年2月2日、三浦博之撮影

 日本相撲協会の理事選挙(1日投開票)で、大島親方(62)=元大関・旭国=が落選したことを受けて、同じ立浪一門の安治川親方(36)=元前頭・光法=が2日深夜、東京都江東区の大嶽部屋で記者会見し、理事選挙で貴乃花親方(37)=元横綱=に投票したことを明らかにした上で、「一門の親方に大変迷惑をかけた。自らのけじめとして退く覚悟でおります」と、3日に同協会に退職届を提出すると発表した。

 会見で安治川親方は「インタビューを聞いた時に何かしてくれるという気持ちが強かった。協会を変えてほしいという思い。一門の立場も分かっていたが、最後は頭より心で動いてしまった」と貴乃花親方に投票した理由を説明。その結果、立浪一門の実力者の大島親方が落選したことについて「自分の1票でああなった。複雑な思いがあった」としながらも「後悔はない。今はすがすがしい気持ちです」と語った。

 2日午前、東京・両国国技館で開いた立浪一門の一門会で、貴乃花親方への投票を自ら名乗り出たという。大嶽部屋の大嶽親方(42)=元関脇・貴闘力=は貴乃花親方を支持し、二所ノ関一門を事実上、破門された6人のうちの1人。記者会見の場所を提供した。安治川親方の年寄名跡は立浪一門の伊勢ケ浜部屋から借りていた。

 安治川親方は宮城野部屋に入門し、89年春場所で初土俵。01年九州場所で新入幕を果たし、幕内在位4場所で最高位は前頭9枚目。07年九州場所後に引退し、年寄・安治川を襲名。宮城野部屋の部屋付き親方として後進の指導に当たっていた。【武藤佳正】

毎日新聞 2010年2月3日 0時39分(最終更新 2月3日 1時11分)

PR情報

スポーツ アーカイブ一覧

 
バンクーバー五輪

おすすめ情報

注目ブランド