アシタカの想い

一言メッセージ :単眼的思考と複眼的思考の違いとは?

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独り言

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飼い犬に懐かれない主・飼い主に懐けいない犬

犬と暮らしているのに、飼い犬に懐かれない人
人と暮らしているのに、飼い主に懐けないでいる犬

どちらにとっても、悲しい事です。

犬が飼い主の言うことを聞かない、あるいは懐かない時、多くの人は犬の方が悪いと
思われるようです。

果たして、そうなのか?

犬が、どんな飼い主かまだ理解出来ないのは当然として、
人が、犬の習性を理解して飼う
人が、犬の習性を理解せず飼う
この差は、とても大きいです。

一般的に、人と人とのコミュニケーションは、「初めまして」・「こんにちは」など、
言葉から始まり、時間をかけ、お互いを理解し合い、信頼関係を築いていきます。

人と犬の場合は、犬を飼う前にまずは基本的な犬の習性を学び、犬種の特性を学ぶ。
これが、犬とコミュニケーションをとる、第一歩だと、思います。

基本的な犬の習性を学ぶ
犬種の特性を学ぶ
カーミングシグナルを学ぶ

犬だけが、しつけを受けるのでは無く、飼い主も一緒に学んでいくものだと思います。

また、主従関係とは、飼い主が犬を守り、犬は飼い主に対し(信頼してついて行こう)とする
関係だと、私は思っています。


成犬を飼う場合は、迎えるまでに、いろいろな経緯があると思います。
虐待された犬、飼育放棄された犬など。

犬のリーダーにならなければいけないと、成犬に信頼関係も築かず、いきなりしつけを始める
人も居ます。

「主従関係なくして、信頼関係は築けない」と、書かれている書籍やサイトもありますが、
ほとんどが、子犬や子犬から育ててきた成犬である事を前提とされていると思います。
(子犬であっても、私は信頼関係が先だと思いますが)
しかし、もし問題を抱えている成犬に向けてなら、私の考えは逆です。
特に、警戒心・恐怖心を持ってしまっている犬に、いきなり主従関係を作る事は、私には
出来ません。

このような犬との距離を縮めていく為には、どうすれば良いか?
私が、何人かの知り合いのドッグトレーナーに相談したり、数冊の書籍を読み、犬達と
信頼関係を築く上で、私が改めて大事だと思ったのは、当然の事ですが、
「自分が危害を加えたりする怖い存在で無いことを、犬が理解するように接する」でした。

じっと見つめない 
立って上から見つめない
真正面に座らない(立たない)
大きな声で話しかけない
歯を見せて笑わない
時間をかけ、優しい声で時々話しかけ、側に居る

これだけをお読みになると「なんだ、簡単じゃないか」と思われたと思いますが、
全て、何気にしてしまう、または、しない事でもあります。
犬は、飼い主の行動を見ています。
接する態度を何気にでも変えてしまうと、犬は不安を感じてしまいます。

「歯を見せて笑わない」 これは犬の習性をご存知ならお分かりになると思いますが、
犬は攻撃するとき、牙を剥いて威嚇します。
恐怖心を持っている犬に、歯を見せて笑いかけても、犬にすれば攻撃されるように
感じるのだそうで、あるドッグトレーナーにお聞きしたのは、子供さんが良く咬まれるのは、
笑いながら正面に立ち、ジッと見つめる、あるいは撫でようと、犬のシグナルに気づかず、
手を伸ばしてしまうからだそうです。

普段から、耳の状態や尻尾の動き、口周りの強張りなどを、注意して観察する。
犬が何に対して恐れているのか?
それは、大きな音であったり、声であったり、人の動きであったり、さまざまです。
慣れていない犬に、カメラを向けるのは、恐怖心・警戒心を煽ってしまいます。

飼い主が、怖い存在で無いと理解し始めると、だんだん犬の方から近寄って来てくれます。
犬から何度か臭いを嗅いで来たら、手の甲をそっと近づけ、嗅がせる。
(急に近づけたり、正面からではなく横から本当にそっとです)
この時に犬の口上(マズル)にシワが寄るなど、威嚇・不安な様子が見られたら、
それ以上はやめる。
「口の上にシワが寄る」は、威嚇であり、「そっとして(近づかないで)おいて欲しい」の
意味でもあるそうです。
決して、犬の「笑顔」ではありません。
また、尻尾を振ってるのは、喜んでる時ばかりではありません。
尻尾の振り方によっては、警戒してる場合もあります。
犬の様子をみながら、犬に無理強いをせず、犬のペースに合わせてあげて下さい。

慣れて来たと思っても「触ることが出来ない・呼んでも来ない・逃げる」などは、その空間に慣れざる
終えなかったのであって、決して飼い主に慣れて来たことにはなりません。

もし、怖がる犬を飼っておられる方は、今からでも遅くはありません、あせらず時間をかけて、
接してみて下さい。
一度持ってしまった警戒心・恐怖心を取り除くには、時間がかかりますが、必ず犬は理解してくれます。

※ 精神的に大きな傷を受けている場合は、接し方も変わりますので、
専門のドッグトレーナーに犬を預けるのではなく、飼い主様も一緒に指導を受けられる事を
お勧めします。
ご家庭で飼われる犬は、根の深すぎる問題では無いと思いますので、飼い主が愛情を持って
接っすれば、必ず信頼関係は築けます。
(根の深すぎる問題を抱えた犬は、まず一般のご家庭に迎える事は出来ないと思います)
それでも関係がうまくいかないときは、ドッグトレーナーに訪問して頂いて、指導をお願い
する方法もあります。

リードショックでしつける・言葉で褒めてしつけるなど、ドッグトレーナーでも、しつけ方法は、
さまざまです。
良く確認してから、お願いされるようにしてください。

※私は、リードショックで怯えながら服従している犬を見てきました。
犬の性格まで、変えてしまう事があります。
ですので、私はリードショックでのしつけは、絶対に選びません。


今、我が家に居る成犬も、恐怖心・警戒心を、持った犬でした。
箸を持ったまま、犬と目が合っただけで、尻尾を隠して飛んで逃げたり、少し大きな声で
話しただけで、怯えて震え、腰が抜けたように動けなくなっていました。
また、私が少しでも違う動きをすると、威嚇しながら一定の距離をあけて、私の様子を
窺っていました。
しかし、数か月で傘ぐらいなら平気になり、私の合図で側に来て、ゆっくり寛いでいます。
多少、大きな声で話すと一瞬警戒しますが、状況を判断する余裕が出てきて、すぐに落ち着き
を取り戻します。


思うままに書きました。

違う考え方の人も居られると思いますが、これが犬への私の気持ちです。


しつけは、命令に従わせるではなく、犬が理解し、その呼びかけ(合図)に答えてくれる関係を
作る事であり、何より一番大切なのは、
犬を飼うとは、家族として迎え愛情で育む事だと、信じています。


   

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開設日: 2010/1/26(火)


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