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「普天間移設先に徳之島」民主議員が打診 3町長拒否
(2010 01/28 10:20)
 米軍普天間飛行場(沖縄県)の移設先選定をめぐり、民主党の牧野聖修衆院議員(静岡1区)が徳之島を訪れ、首長らに対し、徳之島を候補地として検討していると伝えていたことが27日分かった。面談した徳之島、天城、伊仙の3町長は移設を拒否した。牧野議員は南日本新聞の取材に「政府は関係なく、あくまでも個人的に訪れた」としている。
 牧野議員は「移設先として政府から話があった場合、協力してもらえるかを聞いた」と話している。以前、徳之島出身の静岡県在住者から移設を持ちかけられ、昨年10月以降、同島を計3回訪れている。
 徳之島について(1)既存空港は2000メートル級滑走路があり、拡張も可能(2)米の戦略上の観点から嘉手納基地と連動できる距離にある(3)沖縄県外である−との理由から「移設先として最適」と説明。鳩山由紀夫首相には「徳之島はいい候補地」と何回も伝えているという。
 町長らによると、牧野議員は25日、天城町役場で、高岡秀規徳之島町長、大久幸助天城町長、大久保明伊仙町長と面談し、平野博文官房長官に会ってほしいと要請。3町長は回答を保留し、26日に大久町長が代表して「官房長官とは会わない」と電話で返答した。
 高岡町長は「地元から手を挙げたことはない」。大久町長は「官房長官に会うこと自体が受け入れ検討となりかねない」。大久保町長は「徳之島は世界自然遺産登録を目指しており、騒音など住民の反発が懸念される」と話している。
 県は26日、大久町長から説明を受けた。伊藤祐一郎知事は「国から何の連絡もない。普天間移設は外交防衛上の問題で、極めて高度な政治的判断を伴うので現時点では国で十分な議論をされることが先決」としている。
 鳩山首相は27日夜、「その事実は存じ上げていない。5月までに移設先を決めるため、表で議論をすると簡単な方向には進まない」と述べた。平野官房長官は同日の会見で「(事実関係を)承知していない」。鹿児島県内選出の民主党議員らは「知らない」としている。
 
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