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私に投票した3人の親方の期待に身が引き締まります

 日本相撲協会の理事選挙で、37歳という圧倒的な若さで重責に就いた貴乃花親方は、これまでの思いと新理事としての抱負をスポニチ本紙に激白した。

 声援ありがとうございました。正直に言いますと勝てるとは全く思っていませんでした。理事選に出ることに意義があり、その結果落選しても仕方がないと覚悟を決めていました。だから、当選が決まった時は本当に驚きました。同時に私に投票した3人の親方の期待を思うと、責任感の大きさに身が引き締まりました。

 理事選に立候補してから、一番心強かったのが(理事経験者の)間垣親方の応援でした。間垣親方はわれわれの精神的支柱でした。私に投票した3人の親方が誰なのか現段階では分かりませんが、重鎮の間垣親方が仲間に加わってくれたおかげで、7人以外にも支持が広がることになったと思います。

 これまで反対派からは「貴乃花は理事になったら協会を財団法人から株式会社に変えるつもりだ」「相撲界の伝統の後援会制度を壊してサポーター制度を導入しようとしている」などとあらぬ噂を流されました。でも、私はそんなことを口にしたことは一度もありません。財団法人を株式会社に変えることなんてできるわけがない。サポーター制度も、少しでも多くのファンに相撲に興味を持ってもらえるように、私の部屋でたまたまやっているだけ。後援会制度を否定する気持ちは全くありません。それどころか後援会制度がなければ、相撲界は成り立たないとも思っています。そうした逆風にも負けず、私に貴重な一票を投じてくれた3人の親方には本当に感謝しています。

 立候補後、私にはマニフェストがないとよく言われました。でも、マニフェストはそれこそ大きな組織のトップの方が示すものだと思っています。ただ、強いて挙げるとするなら、私たちがやらなければならない基本は弟子の育成。その基本を踏まえた上で相撲の魅力を多くの方に伝えることです。そうしたものを広めるには、メディアの力を借りることも必要です。だから、われわれは今まで以上にメディアの方と手を取り合い、相撲界のために働く必要がある。そのお役に少しでも立てたらいい。

 理事としての職務分担は4日に決まります。私は武蔵川理事長が決められる職務を全力でやり抜くだけ。理事になったとはいえまだ修業の身。与えられた仕事を1つ1つこなして前に進むことしかできません。

 若輩ものですが、これからも応援よろしくお願いします。(貴乃花 光司)

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年02月02日 08:32 ]

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