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日出生台であすから米軍訓練、過去最長10日間陸上自衛隊日出生台演習場(由布市、玖珠、九重町)で2月1日から、在沖縄米海兵隊の実弾射撃訓練が始まる。期間は過去最長の10日間で、機関銃などの小火器が1、2日間使われる予定だ。市民団体は訓練拡大につながる恐れがあるとして、監視体制を強める方針。4年ぶり7回目の訓練を前に、地元の関係者は様々な表情を見せている。 市民団体「ローカルネット大分・日出生台」は、演習場を見下ろす玖珠町日出生の高台に監視小屋を設けた。事務局の浦田龍次さん(46)は「砲陣地防御訓練が、小火器を使う本来の目的だ。訓練拡大と情報開示が少なくなっていることは、連動している」と指摘する。 米海兵隊の演習場到着日程が公表されたのは、先発隊到着の4日前。前回は1週間前だった。これまで公表していた装備品の到着日は今回、非公表になった。九州防衛局は、日程公表時期について「調整がついたため」とし、装備品の到着日は「米軍の安全確保」を理由に拒んだ。 演習場近くに住む畜産業、衛藤洋次さん(50)は「海兵隊が、タクシーで来る訳じゃあるまいし、4日前に調整がつくなんてあり得ない」と声を荒らげる。浦田さんも「訓練監視は抗議の意思表示でもある。情報が制約されると、米軍が勝手にできる部分が多くなる」と警戒感をあらわにする。 地元自治体は国に対し、「将来的な訓練の縮小・廃止」を唱える一方、沖縄施設・区域特別行動委員会(SACO)の交付金増額や地域振興策を求めている。 SACOからの交付金は満額の場合、玖珠町に1億8000万円、由布市、九重町にはそれぞれ9000万円が交付される。訓練日程が提示がされた段階でも、満額の55%が確保される。 今回も玖珠町が町道舗装や中学校の改修費用に充てる方針で、九重町も町道整備をする計画だ。 由布市庄内町の農業男性(58)は「訓練には反対。しかし不況の中、市の財政など、潤っている面があるのも確かだ」と複雑な表情。 同演習場では、来年も訓練が行われることが29日、発表された。「沖縄県道104号線越え射撃訓練」の分散移転は、毎年度、国内5か所のうち4か所で行われるため、5年に1度は見送られる。同演習場の場合、2012年度が実施しない年度に当たる。 広瀬知事は「これまで以上の情報開示や早期伝達を行うなど、県民の安全対策に万全を期すよう、九州防衛局に要請した」とのコメントを出した。 (2010年1月31日 読売新聞)
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