日出生台演習場で在沖縄米海兵隊の実弾射撃訓練が始まった1日、訓練に反対する住民団体「ローカルネット大分・日出生台」は早朝から、演習場を見渡せる玖珠町の高台に設置した監視小屋から訓練の様子を見守った。初日はりゅう弾砲の発射はなく、メンバーは「射撃しないなら早く知らせてほしい」と米軍側の情報提供の在り方に不満を漏らした。
この日は、午前7時に訓練開始を知らせるサイレンが演習場周辺に響き、午前9時半ごろには、気象観測用とみられる白い気球3個が揚がった。だが、霧が視界を遮り、雪も降る天候は回復せず、午後7時すぎに訓練終了のサイレンが鳴った。
演習場内を双眼鏡で見ていたメンバーの遠入健夫さんは「初日から発射しないのは初めて。サイレンでの一方的な終了通告は許せない」。浦田龍次事務局長は「射撃していないが、訓練は行ったのだから、(11日以降の)予備日は使わないでほしい」と話した。
=2010/02/02付 西日本新聞朝刊=