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ここから本文エリア 射撃なくても緊張感／日出生台2010年02月02日
◆タクシー送迎・パトロール ４年ぶり７回目となる日出生台演習場での在沖縄米海兵隊による実弾射撃訓練は１日、射撃期間の初日を迎えたが、霧が発生し、雨やみぞれが降る悪天候のため、射撃自体はなかった。それでも、周辺住民は子どもたちを集団登校させるなど安全確保に神経をとがらせ、平和団体は演習場を終日監視した。（黒川真里会、軽部理人） 九州防衛局現地対策本部によると、「この日は射撃を行わない」と米軍から連絡があったのは、午後７時ごろだったという。射撃があるのか、ないのか。夜まで米軍からの情報提供がない中で、周辺住民は不安な一日を過ごした。 ●小中校生集団登校 同日午前８時前、演習場近くの玖珠町日出生の小野原地区では、傘を差した小学生らが、待機していたタクシーに乗り込んだ。同町では、米軍の先発隊が演習場入りした先月２２日から、周辺の保育園児と小中高生の計１８人を、登下校時にタクシーで送迎している。 近くに住む農業衛藤修さん（５１）は、小中高生の３人の子供がいる。「タクシー送迎だから安心とはいかない。私たちも気を張っていなければ」と心配そうだった。 演習場に近い由布市湯布院町の若杉地区では、中高生６人が米軍の滞在中、保護者の車で登下校し、市がガソリン代を負担している。由布院小学校でも射撃期間中の１４日まで、児童が集団下校する。人や車の出入りが多くなることが予想されるためという。 ●夜間は消防団巡回 玖珠町は町役場から現地対策本部まで、１日５回のパトロール。児童生徒の下校時と重なる午後３時からの巡回では、学校にも立ち寄る。九重町は１日１回だが、演習場近くの４区長を訪ね、変化はないか聞き取りをするという。 訓練に反対するローカルネット大分・日出生台のメンバーらは午前６時半から、演習場を見渡せる玖珠町日出生に設置した「米軍訓練監視情報センター」で監視活動を始めた。約１０人が交代で演習場内を双眼鏡で監視し、射撃回数を数える準備をした。 浦田龍次事務局長は「今日は射撃訓練がなかったようだが、訓練を強化させている可能性もあるので、しっかりと射撃回数などを監視していきたい」と話した。 一方、広瀬勝貞知事はこの日の定例会見で「県民の安全確保が一番大事だ。九州防衛局には（りゅう弾砲と小火器を同時に使用しないことを取り決めた）確認書の周知徹底を強くお願いしているので、やって頂けると思う」と話した。
マイタウン大分
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