2010年2月2日 16時11分更新
ことし3月に閉鎖される予定の岡山県倉敷市にある県の地域交流施設「水島サロン」について、倉敷市議会の委員会は、施設の存続を求める市民の請願を全会一致で採択し、市が運営を引き受ける場合、県が最大限財政支援をするよう求める付帯決議を行いました。
「水島サロン」は、地域の住民らがスポーツや交流を行う場として、岡山県が平成8年に倉敷市水島東千鳥町に設置した施設ですが、赤字経営が続いてきたため、財政再建を進める県はことし3月に閉鎖することを決めています。
県は、運営してくれる企業や団体を募集していましたが、期限までに応募がなかったため、民間への譲渡を断念し、倉敷市に運営を引き受けてくれるよう働きかけています。
この問題で、1日開かれた倉敷市議会の文化産業委員会で、市民が提出した施設の存続を求める請願が審査され、全会一致で採択されました。
さらに、委員会は、倉敷市が運営を引き受ける場合、財政負担が増えるとして、県が最大限財政支援をするよう求める付帯決議もあわせて行いました。
この問題では、倉敷市が運営を引き受ける場合の県の支援額について、県と倉敷市の間で交渉が続いており、倉敷市議会は、議長らが2日、県の副知事のもとを訪れ、こうした市議会の姿勢を伝えることにしています。