結婚詐欺・連続不審死事件

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首都圏で男性の不審死が相次いだ事件。男性1人の殺害容疑で結婚詐欺などで起訴された女を再逮捕。[関連情報]

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送検のため警察車両に乗り込む木嶋佳苗容疑者=埼玉県川越市の川越警察署で2010年2月2日午後0時32分、内藤絵美撮影(一部画像を処理しています)(毎日新聞)

被害者になるかも…不審死で警察が2人に警告

 埼玉県などで男性が相次いで不審死した事件で、会社員大出嘉之(よしゆき)さん(当時41歳)殺害容疑で逮捕された無職木嶋(きじま)佳苗(かなえ)被告(35)(詐欺罪などで起訴)が事件後の昨年8月、埼玉県内の男性から金をだまし取ろうとしたうえ、練炭を購入していたことが2日、捜査関係者への取材でわかった。(読売新聞)
[記事全文]

◇逮捕前まで同居していた男性に対して
「火災報知機なくなる」木嶋被告と同居の男性 - 読売新聞(2月2日)

◇死亡した大出さんに対して
木嶋被告「レンタカーで来て」と被害者にメール - 読売新聞(2月2日)
財布の残金は数千円=木嶋容疑者が抜き取りか−連続不審死・埼玉 - 時事通信(2月2日)
・ [動画ニュース]結婚詐欺女、睡眠薬すりつぶし料理に混入か - 日本テレビ(2月2日)

◇2日に送検
首都圏連続不審死 木嶋容疑者を送検 - 毎日新聞(2月2日)
木島容疑者、食事とり落ち着いた様子 調べには黙秘 - 産経新聞(2月2日)

・ 関連する動画ニュース - Yahoo!ニュース

◇木嶋容疑者について
首都圏連続不審死 静かな人、ネットで能弁…木嶋容疑者 - 毎日新聞(2月2日)
「結婚したら尽くします」=サイトで「家庭的」演出−交際後に金無心・木嶋容疑者 - 時事通信(2月1日)
ほかにも3人不審死 木島容疑者の関与を慎重に捜査 - 産経新聞(2月1日)

◇連続不審死事件の概要
不自然な経緯で死亡 - 関連情報エリア
女の知人で不審死した男性ら - 地図で解説。iza(2009年10月31日)

※ここより下は、メディア関係者と読者が作るガイドコンテンツです。   表示方法: 標準全部

事件の概要

2009年8月6日午前7時20分頃、埼玉県富士見市の月極め駐車場に止めた車の中で、東京都千代田区の41歳男性会社員が死亡しているのが見つかった。死因は一酸化炭素中毒だが、自殺とするには不自然な点が多く、埼玉県警は、男性が事件に巻き込まれた可能性もあるとみて捜査を始めた。
男性には、交際していた女性がいたが、捜査を進めていくと、その東京都豊島区の34歳女の周辺で、「突然死」「焼死」「一酸化炭素中毒死」など、不自然な経緯で死亡していた男性が複数いることが分かった。また、捜査の過程で女が、結婚を装った詐欺行為をしていたのが判明。埼玉県警は、同年9月25日、女を詐欺容疑で逮捕した。
2010年2月1日、埼玉県警は、交際中だった東京都の41歳会社員を練炭自殺に見せかけて殺害したとして、女を殺人容疑で再逮捕。東入間署に捜査本部を設置した。

特集

不自然な経緯で死亡

日 付不審死の男性摘 要
2007年8月下旬70歳経営者
千葉県松戸市
店の2階で倒れているのが見つかり死亡を確認。
男性から女の口座に約7400万円振りこみ。
2009年1月31日53歳会社員
東京都青梅市
自宅内で使用済みの練炭を入れた七輪を6つ発見。一酸化炭素中毒死。
男性から女の口座に約1700万円振りこみ。
5月15日80歳男性
千葉県野田市
午後0時55分頃に起きた火災で死亡。現場から練炭の燃えかすを発見。
遺体から睡眠薬の成分が検出される。
火災当日、キャッシュカードが使用され現金約180万円引き出される。
8月6日41歳会社員
東京都千代田区
助手席に七輪があり練炭が燃えた跡。一酸化炭素中毒死。
血中から微量の睡眠導入剤、アルコールが検出される。
男性が所持していたと思われる現金(約450万円)の行方が不明。
車の鍵が見つからなく、自殺の動機も遺書もなく、遺体発見前日には、
「今夜から2泊3日で婚前旅行に行きます」と本人のブログに書き込み。
時事通信|戦車模型ちゃんねるB

別の詐欺などの事件について

事件の経緯

時 期被害者摘 要容 疑
2008年9月〜12月40代男性静岡県6回で合計130万円振りこませたとして詐欺
10月〜12月50代男性長野県4回で合計約190万円振りこませたとして詐欺
2009年1月10日〜11日40代男性静岡県東京都内のホテルで男性が寝ている間に、
男性の財布から5万円を盗んだとして
窃盗
7月中旬〜下旬50代男性百数十万円騙し取ろうとしたとして詐欺未遂
7月24日41歳東京都四百数十万円を騙し取ったとして詐欺
8月50代後半男性長野県約140万円騙し取ろうとしたとして詐欺未遂
8月〜9月30代後半男性埼玉県約70万円騙し取ろうとしたとして詐欺未遂
産経新聞
詐欺行為について
詐欺行為の場合、故意を立証するのが難しいという点があるが、日本では重婚は出来ない(刑法第184条)ため、本来、同時期に結婚を前提に交際する相手が複数いることはない。同時期に結婚を前提に(結婚を匂わせ)交際しようとした相手が複数存在し、金品を交付させた(交付させようとした)という客観的事実により、故意で「人を欺いて財物を交付させた(交付させようとした)」ことを証明するのが容易になる。

時系列

日 付摘 要
2009年9月25日埼玉県警が34歳女を詐欺容疑で逮捕
9月30日埼玉県警が34歳女を詐欺容疑で再逮捕
10月21日さいたま地検が34歳女を2件の詐欺罪でさいたま地裁に起訴
埼玉県警が34歳女を別の2件の詐欺未遂容疑で再逮捕(3回目)
11月3日逮捕前に女が同居していた男性の自宅(千葉県内)を埼玉県警が家宅捜索
11月11日さいたま地検が34歳女を2件の詐欺未遂罪でさいたま地裁に追起訴
11月18日埼玉県警が34歳女を別の詐欺未遂容疑で再逮捕(4回目)
11月20日埼玉県警が34歳女を別の詐欺未遂容疑でさいたま地検に送検
12月9日さいたま地検が35歳女を別の詐欺未遂罪でさいたま地裁に追起訴
12月16日埼玉県警が35歳女を窃盗容疑で再逮捕(5回目)
2010年1月6日さいたま地検が35歳女を窃盗罪でさいたま地裁に追起訴
1月11日結婚する意思があるかのように装い、東京都の41歳会社員から現金を詐取したとして、
埼玉県警が35歳女を詐欺容疑で再逮捕(6回目)
1月13日埼玉県警が35歳女を詐欺容疑でさいたま地検に送検
2月1日交際中だった東京都の41歳会社員を練炭自殺に見せかけて殺害したとして
埼玉県警が35歳女を殺人容疑で再逮捕(7回目)。県警は東入間署に捜査本部を設置
午後、結婚する意思があるかのように装い、東京都の41歳会社員から現金を詐取したとして、
さいたま地検が35歳女を詐欺罪でさいたま地裁に追起訴
読売新聞

参考法規

罪 名該当法法定刑量刑例
殺人罪刑法第199条死刑、無期、5年以上の懲役主たる罪が殺人罪の場合
量刑例:殺人事件・判例 罪名別判決例 - まさかりの部屋
  • 殺人罪は裁判員裁判対象の罪

公判関係

起訴状況

罪 名該当法法定刑
詐欺罪刑法第246条10年以下の懲役
詐欺未遂罪刑法第250条
窃盗罪刑法第235条10年以下の懲役、50万円以下の罰金

第一審 さいたま地裁

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