社会
妨害行為禁止の仮処分で住民が異議申し立て
(山口県)
上関原子力発電所建設に向けた海の埋め立て工事を巡り中国電力が計画に反対する祝島の住民らの妨害行為の禁止を求めた仮処分で祝島の住民らは1日、この申請を認めた山口地方裁判所岩国支部に対して異議を申し立てた。中国電力は去年10月、上関原発を建てさせない祝島島民の会と祝島の住民ら39人に対して予定地周辺の海の埋め立て工事区域内での妨害行為の禁止を求める仮処分を山口地裁岩国支部に申請。地裁岩国支部は先月18日、「漁業補償契約により工事区域内では祝島側が主張する漁業権はなく工事の妨害を予防するため仮処分を得ておく必要性は高い」として中国電力の申請を認める決定を出した。この決定に対して祝島の住民らは「漁業権がないという判断は間違っている」などとして地裁岩国支部に対して異議の申し立てを行ったもの。中国電力は去年11月から上関原発建設予定地周辺で本格的な埋め立て工事を始めたが祝島の住民らの抗議により現在も中断したまま。
[ 2/1 17:50 山口放送]