病気の原因と予防法・対処法 肝臓癌

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どのような病気か?

肝臓癌は男性に多く見られる癌で、男性の場合、胃癌、肺癌に次ぐ3位ですが、女性では男性に比べ1/5しか発生率がなく減少傾向にあります。

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、かなりの重症となるまで、それを感じることがありません。不調を知ったときには症状がかなり進行している場合がほとんどです。

肝臓癌の腫瘍マーカーはAFP(アルファ型胎児性タンパク)やPIVKA IIが用いられますが、これには問題点があり肝臓癌であっても検査結果が陰性であったり、肝炎や肝硬変でも陽性であったりと、信用ならない結果をだしてしまうことがあります。そのためCTスキャナーやMRIなどの画像診断を併用する必要があるとされています。これは国立癌センターの発表によるものですが、どうにも頼りないコメントです。医療に出来ることは限られていることを理解しておくべきでしょう。

肝臓癌では、可能であれば手術を行い、その部分の切除を行います。手術が不可能であれば、腫瘍状のものでは放射線治療を行い、腫瘍状で無い場合は化学療法を行います。この化学療法は、血管からの注入と直接肝臓に注入する場合とがあります。

いずれの治療も一時的な効果は期待できますが、完全治癒は難しいのが現実です。肝臓癌の診断を受けてから、5年間生存できる人は、全体の1〜2%という狭き門となっています。

進行の内容 ステージI ステージII ステージIII ステージIV
腫瘍の直径が2cm以下 3つの条件 全てに合致する 3つの内 2つに合致する 3つの内 1つに合致する 3つの条件 いずれも合致しない
癌の腫瘍が一つだけ
血管への侵入がない
国立がんセンター中央病院のホームページでは、様々な癌の統計や医学的情報提示をおこなっています。

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肝臓癌の原因

・動物性の高タンパク、高脂肪の摂り過ぎ。各種の肉類や卵などがこれにあたる。
・植物性であっても、油を多用した料理を毎日のように摂っている。
・砂糖や蜂蜜のような単糖類を含む食品や飲み物を摂り過ぎている。
・乳製品に分類される食品の摂り過ぎ。バターやヨーグルト、アイスクリームやチーズケーキなど。
・マグロやサケのような赤身の魚、イワシやサバのような青魚、エビやカニのような甲殻類の摂り過ぎ。
・粒でも粉でも同様だが、穀物を焼いて調理したものの摂り過ぎ。(パン・ケーキ・クッキーなど)
これらが油や塩で調理されているともっと良くない。
・アルコール類の摂り過ぎ。
・熱帯性の果物(バナナ・アボカド・ココナッツなど)やその他の脂肪分の多い果物の摂り過ぎ。
・暴飲暴食。不規則な食事、また夜遅くに大食大飲している。

以下は肝臓癌を進行させる要素です

・刺激性のある食品。マスタード・コショウ・カレーなど。
・化学物質や添加物の摂り過ぎ。
・各種の薬や栄養補助食品、又は麻薬などの薬物の乱用。
・不必要に電磁波を多く発生させる環境に暮らしている。
・ストレスの多い社会環境、職場環境、人間関係。
・直射日光のあたるところ など。

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転移や合併症など

肝臓癌は数ある癌のなかでも治りにくい癌で、肝臓自体が源発の場合と、他の臓器からの転移で起こる場合の両方があります。転移では、大腸・子宮・卵巣・膵臓・乳に癌を発症している人が、リンパ腺や経絡を辿ってくる場合があります。

合併症ではありませんが、肝臓癌の発生前後には次のような症状の体感が多くあります。

・全身の疲れ           ・肝臓の周辺から胃や膵臓の部分にかけての膨満感
・肝臓周辺の圧迫感       ・黄疸                     ・首、肩、背筋の痛みと凝り
・吐き気や食欲不振       ・足の腫れ                  ・便秘、または下痢
・腹水                ・不整脈                   ・顔の変色(灰色・黄色・茶色)
・眉間に入る縦じま        ・不規則な呼吸               ・白目の部分に黄色味がかかる
・不安感               ・物欲な金銭欲               ・感情の起伏が激しい
・不平不満 ・憂鬱 ・眠気

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食事の面からの予防と対策

食事はすべきことと避けるべきことで考えます。
まず最初に必要なのは、マクロビオティックの標準食を基本とした食事構成です。

他の病気に悩んでいる方でも、基本は同じです。配分は覚えておかれると良いでしょう。
マクロビオティックの基本と原則を一通りお読み下さるとよりご理解いただけると思います。

次に、肝臓癌に合わせて調整を行うこととなります。主要な項目に分けて、それぞれにどのような事に注意を払えばよいかを表にしました。目安としてご利用下さい。

推奨される食べ方や食材   避けるべきこと
粒のまま炊いて食べるのが基本 穀物 粉に挽いたものは食べない
麺類は野菜と一緒にスープに入れ、週2回程度摂って良い  パン、マフィン、クラッカー、スナック菓子など
根菜・丸い野菜・葉菜をバランスよく摂る 野菜 『生』野菜は避ける
芋類は一切摂らない、同様に南方原産の野菜も避ける
アクの強い山菜や野草も避ける
標準的な火の使用を心がける 調理法 状態が良くなるまで油は使わない
 極端に長短のある調理に偏らないようにする 電気調理器具は使わないこと
豆や豆製品は少量ならば週に数回摂ってよい 豆類 湯葉は避けること
小豆、黒豆、レンズ豆、ひよこ豆など 豆類の中でも、大きいものは脂肪が多いので避ける
豆腐、高野豆腐、納豆など 納豆も豆腐もおかずとして回数と量を摂り過ぎないこと
栗は蒸したり茹でたりした物なら摂ってよい ナッツ類 焼いた栗は避ける、南瓜やひまわりの種も避ける
ゴマも摂って良い ナッツやナッツバターも避ける
海草類は少量ならば毎日とってもよい 海藻類 昆布はダシ取りに用い、食べないようにする
 昆布、ワカメ、ヒジキ、アラメなど全て良い  
薄めの味噌汁か澄まし汁 スープ 味付けは濃くしないこと
野菜や海藻を様々に具とする 小魚などをダシに使ってはいけない
海草や椎茸、干し大根などで味をとると良い  
麦飴・甘酒で甘味を摂って良い デザート 米飴は避ける
砂糖・チョコレート・アイスクリームは避ける
三年番茶・茎茶・麦茶・玄米茶など 飲料 ミルク・コーヒー・アルコール類・炭酸飲料
 日本で昔から用いられている伝統的な飲み物が良い 豆乳・緑茶・抹茶などは一切避けたほうが良い
リンゴジュースは少量ならば摂って良い 人参ジュースは避ける
ミネラル分の多い硬水は使わないこと
酸味のある、みかん・りんご・レモン・キンカンなどを 欲しいときに少量摂って良い 果実 摂っても良いからといって、量を外さないこと
味噌・醤油は、二〜三年かけて造る長期醸造品が良い 調味料 添加物入りや合成的に造られたものは全て避ける
塩は自然海塩に限る、酸味は米酢や梅酢、ユズやレモンで摂る 半年程度の早醸品は避ける、精製塩は使ってはいけない
いずれも薄味か中庸にすること ゆず、レモンは避けた方がよい
ごま塩・梅干・ゆかり(青ジソ)・青海苔など 卓上品 七味唐辛子・コショウなどは避ける
漬物は少量なら毎日摂って良い 塩気を落として食すこと
動物性 状態が良くなるまで、一切避ける
他の癌と違い、白身の魚でも避けた方が良い
主食である穀物は必ず摂るようにする。 注意点 おかずをご飯以上に食べてはいけない
小食にし、一口100回以上噛むこと 夜食は一切しないこと、朝食もごく軽い量にすること
 他の癌に比べ、より小食を心がける マスタード、カレー、生姜など刺激性のあるものは避ける

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生活面からの予防と対策

・朝と晩に、よく絞った熱いタオルで全身の摩擦を行い、血行を良くする。
・早寝早起きをし、決まった時間に決まった事を行うようにして、生活のリズムを規則正しくする。
・気持ちが楽になるように自分から心がける。歌や踊りは身体の健康を増長し、活力を高めるのに有効。
・十分に休養を取るようにする。
・家の中の空気をキレイにする。定期的な換気や、部屋に観葉植物を置くなどすると良い。
・住環境として、なるべく樹木の多い、空気の清浄な環境で生活する事が好ましい。
・部屋の四隅に備長炭を置くと良い。炭は有害な物質やエネルギーを吸収する力を持っている。
・出来るだけキレイな水を器に張り、そこに炭を沈めておくと汚れやチリを吸着してくれる。
・ストレスを与える職場環境、人間関係はできるだけ避けるようにする。
・肌着やシーツ、枕カバーなどはすべて木綿にする。
・毎日30分程度の散歩をする。運動は軽いものなら良いが、激しいものは避ける。
・はだしで地面に触れる機会を多くする。土や草の上を歩くと良い。家の中でははだしで居るようにする。。
・強い直射日光は避ける。
・入浴、シャワーは1日1ぺんにする。また熱い風呂、長湯は避ける。温泉などに頻繁に入るのはよくない。
・長時間のテレビ視聴や電化製品の使用を減らす。又、医療に関することであっても人工的な放射線などに触れる機会を減らす。
・電子レンジで調理したものは一切食べないが、稼動中の近くに居るだけでよくない。コンピューターも同様。
・冷暖房の使いすぎを避ける。
・喫煙は避ける。
・長期の旅行は避ける。

どのような病気にも言えることですが、今起こっている症状は前々からの結果として現れているモノです。それだけのことなのに、病状の重さや深刻さに悩みを大きくしてしまっている方が数多くいらっしゃいます。

癌にかかった事が悪いことであるかのような自虐的な考えなど捨て、「これまでが間違っていたのだからしょうがない、ここからはちゃんとやろう。」と考えを改めることで、状況はどんどん変わっていくものです。

私達は改善のお手伝いが出来ますが、最初の一歩だけはご本人の気持ちが必要です。どうか無駄に悩まずご相談下さい。

お電話なら 03-3849-3377 まで。 メールはお問い合わせフォームをご利用下さい。

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