医療訴訟が起こるのは患者のせいじゃない。

オピニオン — 管理者 @ 2009/4/3 11:03

ドラクエが医療を崩壊させた(NATROMの日記)

日本の医療が危機に瀕している原因は複数あるが、その一つに医療訴訟の増加が挙げられる。医療者に過失があって訴えられるのは仕方がないが、過失がなくとも結果が悪ければ訴えられることもあるのだ。医療訴訟の背景には、医療の不確実性に対する理解不足があるように思える。「過失がなければ問題なく治って当然」、言い換えれば、「結果が悪かったのであれば、なんらかの過失があったに違いない」という訳だ。医療者から十分な説明を行っても、こうした思い込みのある患者さん/ご家族に十分納得していただくことは難しい。

昔から、というか昔のほうが、「結果が悪かった」医療行為はあったし、患者さん/ご家族への説明も、昔と比較すれば現在の方がずっと丁寧に行われている。にも関わらず医療訴訟が増加してきたことには、何らかの説明が必要だ。ここ何十年かの間の日本に、医療の不確実性に対する理解不足をもたらす何かがあったのだ。ドラゴンクエストがその一つであるという仮説を提示したい。より正確には、ドラクエにおける、死亡したキャラクターの蘇生のシステムが医療の不確実性に対する理解不足を、ひいては日本の医療崩壊をもたらしたという仮説である。

いまさら説明する必要もないと思うが、ドラクエはロールプレイングゲームである。ドラゴンクエスト2以降はパーティ制(複数のキャラクターが戦闘に参加)を採用しており、キャラクターの誰かが死亡した場合、何らかの手段で蘇生させる必要がある。レベルが進むと蘇生のための呪文を覚え、あるいはアイテムでも蘇生できるが、序盤は教会に行ってお金を払い、「いきかえらせる」ことになる。お金さえ払えば、失敗することなく、確実に蘇生する。プレイヤーは専門家のいる施設へ行き、正当な対価を支払いさえすれば、確実な結果が得られることに慣れてしまう。これがいけない。

上記ブログでは、医療の不確実性が理解できない「ゲーム脳」が患者に広がっているため、医療訴訟が増えて医療崩壊が起きていると書いています。ふざけているのでしょうが、プロフィールによれば書き手は医者らしく、患者をバカにしているように感じられ残念です。

「医療にリスク(不確実性)が存在する」などというのは、当たり前のことです。医療訴訟は、医療のリスクが理解できない患者・遺族が起こしているのではありません。「治療したのだから、確実に治らないのはおかしい!」と言って訴訟しようにも、まず弁護士が見つからないし、裁判所で相手にされません。

では、なぜ医療訴訟は起こるのか?医療行為の結果、予期しないかたちで大切な家族を失った遺族は、当然ながら、なぜそのような不幸が起こったのか、原因を知りたいと強く思います。にもかかわらず、十分な説明を行わず不誠実な対応でごまかそうとする医療者が、残念なことに存在するため、不信感につながり訴訟にまで発展するのです。以下のような例が、その典型です。

「医者が任せておけと言うので、安心して治療を任せたものの、様子がおかしい。気がついた時には手遅れで、大事な家族は亡くなってしまった。なぜこんなことになったのか医者に理由を尋ねても、「分からないが、治療には問題はない(過失はない)」と繰り返すだけだ。」

医療行為の結果予期せず家族を失って、上記のように「分からない」で納得できる人はいるのでしょうか?理由が分からないのであれば、もちろん治療に問題が無かったのかどうかも分かりません。原因調査を尽くした上で、本当に分からないこともあるでしょうが、実際大した調査もされず放置されるケースも存在します。

上記のようなケースに加え、医師からの説明が、素人から見ても矛盾やおかしな点が含まれていたり不十分なために、不信感を抱くケースもあります。家族の死の理由が、分からなかったり不自然であるというのは、遺族にとって耐えられないことです。このような場合、ほかに手段がないため、訴訟をしてでも、少しでも手掛かりを得ようとするのは、遺族にとって自然な流れです。

訴訟の金銭的、精神的コストはとても大きく、気軽に出来るものではありません。遺族が訴訟を提起するとういうことは、医療側に対して、相当根深い不信感があるということです。

医療者には、患者や遺族が理解しないのが問題だと開き直る前に、患者や遺族への説明が、本当に十分なされているのか、コミュニケーションの方法に問題はないのか、納得や信頼は得るにはどうすれば良いのかを考えることが、プロフェッショナルの態度として求められているのではないでしょうか。

(補足しておくと、上記の「説明」とは治療前のインフォームドコンセントのことではありません。医療行為により予期しない結果が生じた場合の説明のことです。)

会員 前田経一

※4/23 タイトルを変更しました。

49件のコメント »

  1. わからないことに納得することに気がつくことも、あなた方が医療者との接点を探る第一歩であることをわかってますか?

    対立は、医者だけでなく、あなた方の問題であることもわかってますか?

    医者側の問題を指摘するのは、結構。
    ただ、あなた側は、医者側 だ け の 問題をするばかり。

    自分らの問題点をここに自己表明できてこそ、接点の第一歩がみつかるのではないだろうか?

    身内同士でも裁判で争う人には、少し難しい命題かもしれませんが、とりいそぎ忠告まで。

    コメント by で、自分たちの問題は? — 2009/4/3 金曜日 @ 17:09:55

  2. たぶん4月1日エイプリルフールのネタすね。
    それまでのNATROM氏のエントリーを読んで、これを真面目に主張しているかどうかを判断してから、前田経一氏はエントリーをあげるべきだったのではないかと思います。
    ジョークとして適切だったのかと言う問題は別の問題と思います。(私はひどいジョークとは思いませんでしたが、該当のエントリーを読んで気を悪くされる方がいるかも知れないとは思いました)

    コメント by zukunashi — 2009/4/3 金曜日 @ 17:14:12

  3. 「で、自分たちの問題は?」さんへ、

    患者側が医療を理解をしようという気持ちを持つことは、もちろん大事なことだと思います。ただ、医療者が誠実に対応すれば、多くの場合訴訟にまで発展しないのでは、とも思います。

    「zukunashi」さんへ

    ご指摘ありがとうございます。私のようにユーモアが分からない読者に対して、ブログ主が何かフォローしてくれれば、ありがたいのですが。

    コメント by 前田 — 2009/4/3 金曜日 @ 18:08:34

  4. NATROMです。トラックバックありがとうございました。もちろん、医師の説明不足が原因である医療訴訟もあるでしょう。そういうのはバンバン訴訟してよろしいです。しかし、医師が十分な説明を行ってもなお、訴訟に至るケースもあるのではないですか?私が見聞きしている経験でも、あるいはマスコミに報道されているケースでも、そういうものが少なからずあります。「医療者が誠実に対応すれば、多くの場合訴訟にまで発展しない」。そうでしょう。私もそう思います(以前、ブログでそう書いたこともあります)。では、管理者さまは、「医療者が誠実に対応しても、訴訟にまで発展するケースも少ないながらある」ことには同意できるでしょうか。少なくとも医療者側からは、「誠実に対応したのにも関わらず訴訟になった」ようにしか見えないケースがあることは、ご理解くださいますか。

    「訴訟の金銭的、精神的コストはとても大きい」というのは、医療者側からも同様です。普通に診療を行い、誠実に対応したのにも関わらず訴訟になるかもしれないのであれば、そうしたリスクが高い分野(産科、救急、小児科など)から医師が逃げ出すのは当然ではないですか。これだけが医療崩壊の原因ではありませんが、原因の一つであることには間違いありません。訴訟をするなと言っているわけではないですよ。たとえ医師から十分な説明を受けてもなお、納得できない患者さん/ご家族がいるのは仕方がないことです。複雑な病態であれば、医学的に正しい説明を行っても、素人から見ると矛盾やおかしな点が含まれていたり不十分だと感じることもあるでしょう。「十分に説明し、誠実に対応すれば、全ての患者さん/ご家族は納得する」と考えるのは危険です。また、昔と比較して、医療訴訟は増えています。一方、医師からの説明も、昔と比較したら増えてきたのではないでしょうか。医療訴訟の増加の原因として、「医師の説明不足」は不適当です。

    コメント by NATROM — 2009/4/3 金曜日 @ 19:37:16

  5. 産婦人科医です。

    >医療者が誠実に対応すれば、多くの場合訴訟にまで発展しないのでは、とも思います。

    そうですか。

    では、産科と、例えば内科の訴訟率の違いを、どう説明しますか。
    産科医は60人に1人、内科医は1000人に1人です。
    上記引用が正しいとするならば、
    「産科医は、内科医に比べて誠実に対応しない医師が16倍ほど多い職業集団である」
    ということになります。

    甚だ不愉快です。

    コメント by sho — 2009/4/3 金曜日 @ 20:39:19

  6. NATROM様、私の失礼な記事に対して、ご丁寧なコメントありがとうございます。

    >医師が十分な説明を行ってもなお、訴訟に至るケースもあるのではないですか?

    否定はしません。

    >「十分に説明し、誠実に対応すれば、全ての患者さん/ご家族は納得する」と考えるのは危険です。

    私も「全ての患者が納得するまで説明べき」とは考えておらず、「一般的な患者であれば十分納得するまで」だと考えています。

    >「訴訟の金銭的、精神的コストはとても大きい」というのは、医療者側からも同様です。普通に診療を行い、誠実に対応したのにも関わらず訴訟になるかもしれないのであれば、そうしたリスクが高い分野(産科、救急、小児科など)から医師が逃げ出すのは当然ではないですか。これだけが医療崩壊の原因ではありませんが、原因の一つであることには間違いありません。

    結局、訴訟に至らずに問題を解決する制度が必要なのだと思います。

    >医療訴訟の増加の原因として、「医師の説明不足」は不適当です。

    私も医療訴訟の増加の原因が「医師の説明不足」だとは考えていません。

    昔に比べて司法制度へのアクセスが容易になったことや、医療の適用範囲が広がったこと、患者の権利意識の高まりに、社会の高齢化、情報化社会など、その他も含め、様々な複合要因が影響しているのでしょう。

    コメント by 前田 — 2009/4/3 金曜日 @ 21:25:09

  7. sho様へ、

    >産科と、例えば内科の訴訟率の違いを、どう説明しますか。

    産科医療のリスクがそもそも高いことが原因であり、リスクが表面化した後の対応が劣るからだとは、考えていません。

    コメント by 前田 — 2009/4/3 金曜日 @ 21:34:15

  8. 前田さんの説明は素人である私には理解しかねます。

    リスクの高い医療と低い医療とで死亡事故が起きたとしたら、リスクの低い医療で死亡した方が「医者に過失があったのでは?通常これで死亡するはずはないのに」と思う確率が大きいのではないでしょうか。(死亡する)リスクが高い医療のほうが訴訟になる確率が高いのは素人目には不思議に思えます。

    コメント by mip — 2009/4/3 金曜日 @ 22:11:19

  9. >(前略)私のようにユーモアが分からない読者に対して、ブログ主が何かフォローしてくれれば、ありがたいのですが。

    ユーモアがわからない事は甚だ危険な事です。ユーモアが分かるように努力なさる事をお勧めします。例えば寄席に行くとか、馬鹿馬鹿しい冗談を毎日一回言うとか。
    ユーモアやジョークが無いとギスギスして人間関係がおかしくなりますので(お分かりと思いますが)

    あと、ブログ主からフォローが入りましたね。
    今回のエイプリルフールのジョーク記事に対するあなたの側のフォローは必要ないとお考えでしょうか。私は必要だと思います。真面目な活動だからこそ、そういう余裕が欲しいと思います。

    コメント by zukunashi — 2009/4/3 金曜日 @ 23:50:27

  10. ジョークにしても質が悪すぎると思うからです。
    深刻な状況にあるかもしれない、自分とは異なった立場にある人の側に立って考える視点があれば発することができない内容です。
    反省すべきは引用された側の方です。
    引用した方が鋭く反応されたのは適切なあり方だと考えます。

    コメント by 必要ないと思います — 2009/4/4 土曜日 @ 12:39:49

  11. ゲーム脳を皮肉りつつインフォームドコンセントの重要性を語っているだけのジョークに見えるんですが、どこが悪質なのか印象論だけでなく具体的に説明して欲しいです。

    コメント by hahiho — 2009/4/4 土曜日 @ 13:23:39

  12. 不信感を持たれたらそれは不信感を持たせたほうが全責任を負うべきだ、不信感を持った人間のせいではない、というご意見は相当乱暴な気もしますが、ご自身で「失礼な記事」と書いてらっしゃるのでそこは突っ込まないです。

    しかし正直にこの記事を見て思った感想を申し上げますと。記事の内容と関係ないのですが。

    医療版事故調サイトの、Q&Aの工事中の部分を改装されたほうがよろしいのではないでしょうかね?何ヶ月工事中なのでしょう?作る気あるのですか?

    あの(工事中)で放置されたサイトを見るたびに「この方々は本当に国民に何かを訴えかけたいのか?説明する気あるのか」と気になってたまらなかったのです。説明する気があるのだろうか…と。
    しかし忙しい人も多いしいちいち言うのもなと。

    ですが、幹部に近い方できっちりこんな医師の説明不足を非難する記事を書く時間を設けられる方がいるのでしたら、その時間でさっさと自分たちの説明をしたほうが何ぼか有意義なんじゃないすか

    コメント by 匿名 — 2009/4/4 土曜日 @ 14:04:35

  13. >hahiho さん

    前田氏ご本人が
    >ふざけているのでしょうが、

    と書かれているように、ドラクエ(ゲーム)に例えていること
    等を不真面目だと受け取ったのでしょうね。

    まぁ、このエントリーはNATROM氏に対する的外れな批判になってしまった
    わけですが、エントリーを上げる前に批判する相手の過去のエントリーや
    リンクなどを、ざっと見ておくことはしないとね。

    #例えば阿久根市長なんてその正反対

    コメント by エディ — 2009/4/5 日曜日 @ 14:05:11

  14. 自己レス
    zukunashi さんが既に同様のことを書かれていましたね。

    コメント by エディ — 2009/4/5 日曜日 @ 14:10:24

  15. 既得の知識のみを前提とせず、受け手の側に立った発想が必要ではないかと毎瞬間、自分に問いかけてみることが必要ではないかと思います。
    「印象」という主観的な問題に関しては、自分の無知を知るためのきっかけとして活用してみるべきです。
    本件には適合しないかもしれませんが、相手が異なる分野に習熟するために時間と知力を活用してきたため日本文化に関心がない一方で、自分とは異なる分野で優れた業績を挙げている可能性もありますよね。
    「ゲーム脳」などという概念を知らない可能性もあります。
    その前提に立って「ジョーク」を発する必要もあるのではないでしょうか。媒体の性質を加味して。

    コメント by 印象とおっしゃいますが — 2009/4/5 日曜日 @ 17:39:46

  16. こういう的外れな批判はいけないかもしれませんが、コメントさせていただく前に一つだけ指摘いたしますと「必要ないと思います」さんは「印象とおっしゃいますが」さんと同一人物だとは思いますが、お名前がコメントの度毎に違いますから別人かもしれません。名前とタイトルの違いについて無頓着な方に「受け手の側に立った発想が必要ではないかと」と言われても、全く説得力がございません。「人の振り見て我が振り直せ」と申しますとおりです。

    さて、「必要ないと思います」さんは「ジョークにしても質が悪すぎると思うからです。」と仰ってますが、ならば「エイプリルフールのジョークにしては質が悪すぎる」という風に批判すべきです。ジョークを真面目に取り上げて批判するのは的外れです。その論法で言えば「忠臣蔵」など吉良上野介の側に立って考えて上演するなど以ての外ですね。

    コメント by zukunashi — 2009/4/6 月曜日 @ 8:58:08

  17. >必要ないと思います さん
    >印象とおっしゃいますが さん
    貴方(方?)が批判内容を具体化して提示できないのは、そのジョークは気に食わないという主観から出た不満を、「貴方はそうかも知れませんね」で終わられないために字面の上で抽象化しただけのケチ付けでしかないからではありませんか?

    そんなのを気にしてたら世の中からジョークは消えてしまいます。ジョークとはいつだって不謹慎さと悪乗りを含む物ですからね。もちろん積極的に誰かを傷つける悪意があるようなのは不味く、どこらへんをそう感じたかを明示すれば、反論なり反省の弁なりが聞けるはずです。この記事を書かれた方とNATROMさんのやり取りはそのようになっていますね。

    コメント by hahiho — 2009/4/7 火曜日 @ 8:08:56

  18. 歯科医師です。

    こういう質の低いエントリを、
    きちんとした(?)機関が書くとこ自体がまずがっかり。
    考える事、調べる事が全然足りていない。

    ならば、ここのいう医療過誤というのも
    実は誤解ではないのかと考えてしまいますね。

    質の低い記事を書くというのは、
    自身の信頼性を損なうということを良く肝に銘じて下さい。

    コメント by ますくわーど — 2009/4/7 火曜日 @ 14:26:27

  19. 残念ながらあまりのレベルの低さに
    個人が勝手に開設しているブログかと思いました。
    他の方も言っているようにこれではこの会そのものの質が疑われても仕方がない気がします。
    医療過誤の原告という名前までもが汚されてしまいます。

    コメント by 医療原告者 — 2009/4/9 木曜日 @ 15:47:12

  20. 「医療訴訟は医師の説明不足が原因。患者のせいではない。」
    との記事なのに、
    「産科医療のリスクがそもそも高いことが原因であり、リスクが表面化した後の対応が劣るからだとは、考えていません。」
    ってコメントは明らかにおかしいんじゃないですか?
    ①「産科などの訴訟の多い科は患者にロクな説明をしない医師が多い。」
    ②「産科などの訴訟の多い科は説明を理解できない患者が多い。」
    ③「医療訴訟は医師の説明不足が原因。患者のせいではない。」ってのは間違いでしたごめんなさい。
    あなたができるコメントはこの3パターンしかないと思いますがいかがですか?

    コメント by たかひよ — 2009/4/20 月曜日 @ 0:32:57

  21. 過誤に関係した医者本人だったり、同僚だったり、配偶者だったり、家族だったり、恋人だったり、友人だったり・・・したら医者寄りの思考や意見になり、
    過誤を受けた患者本人だったり、ご近所さんだったり、配偶者だったり、家族だったり、恋人だったり、友人だったり・・・したら思考も感情も患者寄りになるのです、人間ですから。

    立場が変われば、想像力を肥やせば、もっとお互いを理解できるのだと思います。医者 対 患者、の心からは幸せへの何物も生まれないと思います。

    両者が協力して早急に、医師を守る制度、ができることを望みます。
    こと過誤の問題においては、国が医師を守らなければ、患者は時に、医師から真実を伏せられ捻じ曲げられカルテを改竄・廃棄され正直に謝ってもらえません。守ってもらえません。

    みんな立場変われば人の子です。同じ血も涙もある生身の人間です。

    時にクレイジーなクレーマーと呼べる患者はいるのかも知れません。
    でもそれは病院に限ったことではなく、学校にも街中のショップにも出没します。医療過誤問題は、人の命と一生に関わる病院という特別な場所でのことですから、単なるクレーマーと同一レベルにするのではなく、制度を整え早急に、国は医師を守ってください。専門性を優先しつつも医師・患者両者を人道的、公平で順当な規則で。

    そして規則違反をしていないなら、医師を医療過誤という患者の誤解から手厚く守ってください。そうすることで疑う余地の無い過誤の場合には医師の謝罪を引き出し患者の人生は救われます。どちらにせよ庶民は、患者、となった時点で、経済的、身体的に弱者とならざるを得ない人が多いのです。

    コメント by 匿名でお願いします — 2009/4/20 月曜日 @ 14:49:41

  22. ひどいです、管理人さん.
    つい先ほどまで、このページのやり取りを拝見するまで入会するつもりでおりました(私の母もいわゆる被害者と思っていました)。ところが、他のページを見ても、結局医者の書き込みに対して、なんだかはぐらかしばかりで、すごく、すごーくみっともないです。失望してます.
    この会の主旨は何?この会に入る意味は?仕舞には、私たちは何の為に裁判を起こそうとしてるのだろう?本当にそう思っちゃいました.

    父に「こんな会があるよ」と言ったら、すぐに入ろうと言っていましたが、管理人さんがこれでは、会に入った後の父の失望する顔が目に浮かびます.幸い父はインターネットもましてやメールもできない人なのでこのやり取りは知られずにすみます。

    会の方々と実際に会ったりしなければ、私たちのような地方にいるもの(現在故あって米国に来ていますが)は、管理人さんの言葉、態度がその会の顔なんです.それを自覚なさっていらっしゃいますか?それなのに、「自分達の主張は聞きなさい、貴方の戯言は聞かないけど」の用なスタンスでは結局この会もそうなのか、と思わざるを得ないのです.私たちは、私たち自身の力で、もっと純粋な気持ちで、医療過誤と戦っていきたいと思います.

    入る前にこのページを拝見できて、逆に良かったのかもしれません.
    主のご加護のあらん事を。

    さようなら。

    コメント by 気分が悪いです. — 2009/4/21 火曜日 @ 13:12:34

  23. なんだかすごく腹が立ってしまい、一緒に開いていたこのトピックスにコメントしてしまいました.お許し下さい。
    そちらに改めて前述のコメントを差し上げる予定です.
    申し訳ありませんでした.

    コメント by すみません、トピックスがちがいました.. — 2009/4/21 火曜日 @ 17:00:17

  24. このコメント覧の経緯で、タイトルをこんな形で変更すれば非難を免れるなんて思ってるこの会の態度があさましいです。
    医療従事者の患者さんへの説明はどんな状況であろうと(医療過誤があろうがなかろうが)、以前より確実にしっかりと行われるようになっています。それでも年々医療訴訟が増加しているのも事実です。
    いい加減にご自身の論理の破綻を認めて、訂正ないし謝罪のコメントを載せるべきではないでしょうか?タイトルだけ変更などというあなたの行動がこの会の存在価値を貶めていることにいい加減気づいた方がよいと思います。

    コメント by 通りすがりですが — 2009/4/23 木曜日 @ 16:30:01

  25. >医療従事者の患者さんへの説明は…以前より確実にしっかりと行われるようになっています。

    そこを否定するつもりはありません。

    ただ、時代や環境の変化に伴って、医療従事者への要求レベルが上がってきているのも事実です。
    「昔はよかった」と言って、必然性のある社会からの要求に背を向け、患者に責任転嫁するのは、やはり「プロ」ではないでしょう。

    (タイトルを分かりやすく変更しましたが、主張は何一つ変わっていないので、その点ご理解ください。)

    コメント by 前田 — 2009/4/23 木曜日 @ 21:24:06

  26. タイトルを変えるというなら、旧題と新題を並べて載せるのが筋というものでは?これではカルテを改竄してる医療機関と大差ありません

    ところで、必然性のある社会からの要求とは具体的になんでしょう

    コメント by 匿名 — 2009/4/24 金曜日 @ 0:00:07

  27. 医療従事者への要求レベルを勝手に上げるのは結構ですが、その分国民は自分の命を守る医療に対して十分な対価を払ってきたでしょうか?年々切り詰められる医療費、増えるコンビニ受診、医師数を減らす政策等、過去にこの国で行われてきたことは医療の質を下げる方向に向かっているとしか思えません。この状態で要求レベルを上げても、医療側がその要求に十分に答えれるはずがないのは当然です。それでも過労死しそうになりながらでもその要求にこたえるのがあなたのいう「プロ」でしょうか?
    日本型の医療は他の国ではまず成り立ちません。なぜかわかりますか?私は海外にたくさんの医者の友人がいますが、日本の医者の現状を説明するとほとんどみなが口にする言葉は”奴隷のような労働時間だね”とか”よくその労働時間でミスおこさないね”などです。
    そろそろ医療に対する過度な期待から目を覚まされてはいかがでしょうか?

    コメント by 上の通りすがりですが — 2009/4/24 金曜日 @ 6:36:42

  28. 終りが無いですね。
    どこまで行っても医師VS患者ですか。
    通りすがりさんのおっしゃること、分かります。
    でも医師も患者も国民、国民全体の問題ですよね。

    できるなら患者会は、国民の有志として、患者を最終的に守るために、医師の就労環境や待遇の改善を訴える行動をすることが同時に必要だと思います。(すでにそのような行動をされていらっしゃるかもしれませんが、貴ブログのこの記事に関することだけ読ませていただいてのコメントです、失礼をお許しください。)

    医療過誤の問題は、根深いです。。

    北風と太陽の話、御存知ですか・・・?

    対立からは何も生まれないと思います。

    コメント by 匿名でお願いします — 2009/4/24 金曜日 @ 22:40:52

  29. 事故調査委員会の創設に賛成します。必須条件は何か。

    1)事故調査委員会は原因究明と再発防止のみを目的としなければならない。言い換えると処罰を可能とする効果を有してはならない。
    2) 1の目的のためには、委員会の調査資料および報告書が行政罰ないし刑事罰の根拠として用いられることを明確に法律で禁じることが必須。つまり調査資料および報告書の証拠能力を否定すること

     1)and 2)は単純に法律で規定できます。法律で上記のごとく規定することは業務上過失致死傷罪からの医療行為の免責とは全く関係ありません。患者が医師を告訴するのはどうぞご自由にです。2)はWHOの案に沿うものであり、正直に根本原因まで追究することを可能とします。当事者の医師が「ああしたからよかったかも、アレをするべきでなかったかも」など「反省」すると、そのことが直ちに医師の有罪根拠(犯罪と知っていてやった、あるいはするべきことを知っていてしなかった)となったり、民事賠償責任の根拠となるのがこれまでの司法でした。

    ▼刑事免責について
     もちろん私は刑法211条から官僚(自衛官や警察官を含む)および公的保健医療にかかわる人々を免責することを主張しますが、これについてはまたべつのところで詳しく述べます。故意犯は刑法211条のような「過失」についての法律とまったく関係ないことをお忘れなく。薬害エイズで厚労省官僚が刑事罰(211条)をくらったことは心底から許せないと私は思う。
     毎日新聞 2009年2月23日
     http://fd005.exblog.jp/7992096/
    >厚生労働省は23日、刑事事件で有罪が確定するなどした医師28人
    >歯科医19人の行政処分を発表した。薬害エイズ事件で業務上過失
    >致死罪に問われた元被告が初めて対象になり、旧ミドリ十字の須山忠和
    >元社長(81)=禁固1年2月確定=は免許取り消し、旧厚生省の松村
    >明仁・元生物製剤課長(67)=禁固1年、執行猶予2年確定=は医業
    >停止1年になった。

    以下の文書は私がまとめたもの。特に井上清成先生の提言(医師の刑事免責の創設)
    をおよみ下さい
    「『診療関連死の原因究明制度』に関しての資料・意見集」印刷用 (81pages)
     http://homepage1.nifty.com/jsawa/ginza/medical/shiinkyumei.pdf
    同、モニターでの閲覧用
     http://homepage1.nifty.com/jsawa/ginza/medical/shiinkyumei-slides.pdf

    ▼医療事故調査委員会の調査対象に厚労省官僚による被害を追加
     これもまた後日論考を述べたいと思います。リハビリ日数制限とか成果主義、後期高齢者を90日で病院から追い出す診療報酬制度など厚労省告示(and/or通知)による被害者発生が疑われた場合に、患者(死者も含む)とその家族(遺族)、ないしは保険医療従事者が医療事故調査委員会に調査を求めることができる規定を追加しようではありませんか。もちろん官僚個人の行政罰ないし刑事罰には決してつながらないように委員会の調査資料と報告書は法廷での証拠能力を否定します。
     リハビリ日数制限は本質的にナチスがおこなったような行政犯罪あるいは国家犯罪です。このような行政庁ないし国家による犯罪を「個人を罰することなく」明らかにする仕組みがあれば予防効果は絶大であり、蛮行を途中で中止することにも有用だと思います。みなさま、真剣に検討をお願いします。
     ちなみに、私は厚労省による重症障害者切捨て政策に反対して行政訴訟を2つ闘っております。厚労省による政策により幾人死亡しても官僚個人を有罪にするようなことには絶対反対です。
     http://homepage1.nifty.com/jsawa/medical/

    コメント by 澤田石 順 — 2009/4/28 火曜日 @ 1:13:56

  30. 澤田石とやら

    >リハビリ日数制限は本質的にナチスがおこなったような行政犯罪あるいは国家犯罪です。

    本当に犯罪だったら、行政裁判じゃなく、刑事裁判に掛けないと話が通じませんわな。

    民事や行政で裁判起こしても有責とは判断されたとしても、犯罪とは断じられません。

    やはり貴方、ズレてますよ。

    しかも厚労省による重症者切り捨てなんていうのは、濡れ衣も良いところ。
    最終的に金を出すか出さないかは、政治の問題。
    つまりは、国民が選んだ国会議員が決める問題です。
    恨むなら、国会議員であり、国会議員を選んだ国民です。

    医療訴訟原告の会に出すコメントとしては、質が悪すぎです。

    医師代表みたいな発言は慎んで頂きたい。

    コメント by 名無しの権兵衛 — 2009/5/1 金曜日 @ 23:48:09

  31. まず名無しの権兵衛氏に一言。
    『最終的に金を出すか出さないかは、政治の問題。
    つまりは、国民が選んだ国会議員が決める問題です。
    恨むなら、国会議員であり、国会議員を選んだ国民です。』
    これは国会議員の犯罪のときに必ず出てくる論法ですが、同様に政治の貧困を国民のせいにしてしまう議員免罪符ではありません。政策によって不備が生じた場合は選んだのは我々かもしれませんが、議員という職にいる以上その責任は議員にあるというべきではないでしょうか?

    あと、前田氏が仰られている
    『ただ、時代や環境の変化に伴って、医療従事者への要求レベルが上がってきているのも事実です。
    「昔はよかった」と言って、必然性のある社会からの要求に背を向け、患者に責任転嫁するのは、やはり「プロ」ではないでしょう。』
    についてですが、医療従事者への[どんな]要求レベルが上がっているのでしょうか?医療のレベルは仰られるまでもなく上がっていますね。依然とは違いそれをちゃんと伝えようとしています。機材の質も向上しています。あなたはどんなレベルのお話をしてらっしゃるのでしょうか。
    むしろ私があなたの文を読んで気になるのは、昔、まだ医師は普通だったら亡くなってしまうような結核や癌を薬や手術で治して聖職といわれて賞賛されていた頃。私に任せておけば大丈夫!という安心感を感じていた頃。偉い人として医者が選ばれていた頃、そんな古きよき時代の医療に憧れを抱いているのではないかとすら感じます。その頃なら見放していた患者を今なら救えますが、救うことでさらに大きな期待を持ち、救えなかったからといって落胆する。医療不振はそんなあなたの中で芽生えた過剰な期待に関する落胆なのではないのですか?

    コメント by zukunashi — 2009/5/7 木曜日 @ 10:13:11

  32. 結局前田さんは何を伝えたかったのですか?
    混乱状況でわけがわからないです。

    コメント by 質問なのですが — 2009/5/10 日曜日 @ 17:07:42

  33. 質問なのですがさ様
    前田さんの主張自体は簡単でおそらく医師の説明責任のことを中心に患者側の思っていることを伝えたかったんですよ。

    ただなぜこんなに混乱した状態になったかといえば
    ①厳密な意味での対立関係には無い2事項を対比的に用いて片方を否定しようとした
    ②他者の意見の受け止め方に少し偏っている所があって、反論のための反論になってたり一部思い込みで文を書いている
    という2点があったからです。

    つまり前田さんは「Aでは無くB」型の論理で批判を起こしたのだけど、特定の他社をこの論法で批判する為にはBはAを全否定できるようなものでなくてはなりません。でも今回のは「これってそっちもこっちも両方正しいじゃない」と切り返せば終わってしまう批判です。現実というものは多元的で世の中には色々なケースがあって一義的な議論なんてできるわけ無いのになぜ「医療訴訟は○○だ」的な議論をしているのかがふしぎです(NATROMさんはあくまで「こういうことがある」といった表現を用いています)そもそもNATROMさんの文は、まぁエイプリルフールのジョークという要素(特に第2・3パラグラフ)があるそうなので評価するのは難しいですが第一パラは自分の経験等をもとに思った事を書いたまででそれほど問題があるとは思いません。ある面では患者がリスクを認識出来ていないという事もあるのだろうし、それを否定するのならその部分について書かなくてはいけないのにその後の「治療したのに…」はただの「おかしな人」であって「リスクを理解できていない人」になっていません。こういう所が反論のための反論に見えてしまって前田さんはある面ではいいことも言っているのに全体的に理解してもらえなかったのだと思います。

    ただ問題だと思うのは上の2点が患者側で社会的に活動する人の中にかなりあるということです。
    例えば勝村氏の書いた年頭所感は①のオンパレードですし、マスコミ報道もまぁ外側の話なのかもしれませんがそれらも必要性があったから報じられたわけで、なぜそれでタブーになったと感じるのかがわかりません。なら自分の発信量を増やせばいい話です。ただの一患者ならこれでもいいと思いますが社会的に影響力を持った人がこれで大丈夫なの?と思ってしまいます。

    ともあれ前田さんのことですが、このことは強調しておきたいのですが、前田さんの説く説明責任という論点自体は非常に大事な所でありますし、そのことについては前田さんは間違ってはいません。だから結果論で言えばこのブログとは別にして自分の考える説明という論点について書くという形式にすべきだったとは思います。そのほうが有意義だったしいりょうがわの理解も得られたかもしれません。
    この説明でわかった?

    コメント by 一般 — 2009/5/10 日曜日 @ 19:06:34

  34. あと前田さんにこれだけは言いたいのですが、公式サイトで記事を書くときはもう少し普通の表現にして下さい。
    正直書き方で少し言いすぎなところがあると思います。例えばNATROM氏に対して「開き直り」といっていますがそうでしょうか。確かに今回のはジョークという意味合いがあるので評価をしにくいですが、第一パラは医師としての経験から感じた事を書いただけで、「医療訴訟は全て患者側の無知無理解によっておこるのだ」みたいな過度の一般化などがなされているのならともかく、これは一般的な問題提起の範囲であってもちろん批判するのは自由ですが「開き直り」扱いはやりすぎだとおもいます。だから前田さん達は医療側への敵意が強すぎるのではないかと思います。自分に意見があるならそれだけを言えばいいのであって、これは勝村氏にも言える事ですが、なぜ自分の意見を他人を批判する文脈の上で言おうとするのかがよくわかりません。
    相手を完全に論破する言葉を持っているのならともかく、そうではないのですから『あぁそういうこともあるかもしれませんね」とかいって自分は自分で説明責任について思うところを述べれば済む話です。

    また一部に自分の勝手な思い込みで批判しているところもあります。コメント欄で『「昔はよかった」と言って、必然性のある社会からの要求に背を向け、患者に責任転嫁する』といってますがここでの相手(医者)の言説を見てみると
    ・前よりは医療従事者の患者への説明はしっかりしている
    ・(だが)訴訟は増えている
    としか言ってないのであって、これで「昔は良かった(と思っている)」ととるのはムリがありますし「背を向け」「責任転嫁」にいたっては完全に言いがかりです。そもそも仮に百歩譲って「そういう人」だったとしても一般論として説明責任のことに言及すればいいのであって団体の公式に書くべきではないと思います。これでは互いの相互不信が深まるばかりです。
    もちろん自分のブログだったらいいと思います。最近医療の論壇では個人ブログの記述を引っ張ってきてその人が個人的に加入している団体を叩くというよくわからない論理を使うジャーナリストがいますが、ふつうはブログで何言っても本会は関係無いとされます。ですが公式サイトでこういう勇ましい言い方すると原告ってみんなこんななんだと思われる可能性があります。
    また萎縮してしまうという事もあります。最近ネットの被害者への一部の書き込みをもって被害者が萎縮し、意見をいえなくなるということが言われていますが(もちろんそれも大事な事ですが)同様にただ経験を元に意見を言っただけで、社会的に活動し影響力を持つ団体から自分の医師としての人となりまであれこれ言われるのでは医療側は意見を言えなくなってしまいます。

    コメント by 一般 — 2009/5/10 日曜日 @ 19:41:59

  35. またもうひとつ言いたいことがあるのですが「医療訴訟が起こるのは患者のせいじゃない」というタイトル、適切でしょうか?
    たぶん患者がちゃんと理解できなかったから訴訟が起こるという→患者のせいということだという論理だと思うのですがそう捉えるということに意味はあるのかということです。
    そもそも「せい」というのは「責任の問題」という論点です。コメント欄で「患者に責任転嫁」という表現もあるので前田さんはどうも責任の問題という観点からこの事を捉えているようです。ですがNARTOMさん側に「せい」にしようという意図があるとは思えません。あくまで自分の経験を元に「問題提起」しているだけ(賛否はあるでしょうが)だと思います。「問題を提起すること」と「その問題の責任の所在がどこにあるのかを考える」事は全く別次元の話です。一部の人によって執拗に小松秀樹氏がバッシングされだした時から感じていたのですが、ひょっとして貴方達って医療側は客観的な一般論として言っている「訴訟リスク」「萎縮医療」といった主張を自分達患者(特に医療訴訟を起こした人)を責めている、責任転嫁していると感じているのではないですか?

    コメント by 一般 — 2009/5/10 日曜日 @ 20:02:26

  36. 私の父親は、4月29日に看護師の職務怠慢と、病院側の体制が原因で死亡しました。
    心電図モニターの警報音量が、最低限に下げられて、ナースセンターに居ないと警報が判らない状態で、看護師が不在状態がかなりあり、痰を喉に詰まらせて窒息死しました。
    午前10時30分
    呼吸停止
    午前10時36分
    心臓停止
    午前10時50分過ぎ
    家族によって、患者の心肺停止状態が発見される。

    この状態でも、病院側からの正式な説明や回答はありませんよ!

    コメント by 被害者家族 — 2009/5/16 土曜日 @ 8:50:36

  37. 肺がん外科を15年ほどやって、今は開業医として末期を含めて在宅診療を行っています。

    説明と言うのは相手が理解をして初めて成り立つものです。相手が理解できないのであれば、いくら説明しても無理でしょう。

    大学時代に1時間以上かけて術前に説明をして、わからないことがあればいくらでも質問できる時間を設けたにもかかわらず、術後の合併症が起きた段階で大騒ぎになりました。もちろん、術前にあり得ることとして話していたはずなのですが、ご家族は「専門家じゃないから何を言われてもわかるわけない」とのご返事でした。(幸いに患者さんは回復して退院をされましたが)

    医療者が説明を何時間をかけて行っても、患者さんが自分で理解をする努力がないのであれば、自分の治療を自己選択する権利を自ら放棄しているのであって結果だけを見て訴訟をしていると医療者の目に映っても仕方ないのではないでしょうか?

    コメント by 開業医です。 — 2009/5/17 日曜日 @ 11:35:15

  38. 医療訴訟が起こるのは患者のせいじゃない

    こういう主張が、自分のやりたいことがよりやりにくくなる

    ってことにどのくらい気がついていますか?

    大事なことは、自分で気がつくことだと思いますよ。

    コメント by タイトルが? — 2009/5/17 日曜日 @ 16:10:01

  39. 過誤のパターンはいろいろだと思います。

    私の父は、会社の定期健診で肺に影が見つかり、即CTの精密検査を受けましたが、その診断が「肺に水が溜まっているだけだから様子を見ましょう。また一年後に」とのことで安心してしまいました。

    何の手だてもしないまま、一年経とうとする前に変調をきたし、同病院を再度受診し肺がんと診断され、手術を受けました。

    術後半年ほどで転居のため紹介状を持って転院したのですが、新しく主治医になった医師から「肺に水が溜まるというのは癌の初期症状だ」と少し憤慨気味に?言われ、何が何だか分からない状態でした。

    その後、転移も早く手術から1年半で逝きました。

    父は70歳になったばかりでした。肺がんで入院する直前まで働き、老後の楽しみもこれからという頃でした。
    逝くには早い年齢、でも70歳まで親と居られたら幸せな方、逝った人はもう戻らない・・・だから訴訟だなんだと考えたことは一度もありませんでした。おおよそ一般的善良な庶民の辿る人情の道だと思います。

    だけど、これが若くして見過ごされたものだったなら、そういう訳にはいかなかったでしょう。

    過誤だとかミスだとか一口に言ってもいろいろです。

    患者側の、これは寿命だったと事を荒立てたくないという思いや、泣き寝入り状態に追いやられた患者に、救われている医療者は少なからず、いらっしゃるはずです。

    コメント by 匿名でお願いします — 2009/5/17 日曜日 @ 17:23:26

  40. 医療側に問題ある件もあれば患者側に問題ある件もあります。ある例では医療側が悪く、ある例では悪くない。

    この悪くない場合の冤罪についてのフォローがどうなっているか、が隠蔽の一つの原因でもあるんだろう。完全にミスを減らすために国民がどれだけ負担をするべきか、を考える事なしに、ミスが過誤がといっていても無意味でしょうな。

    ところで説明責任といえば、Q&Aの更新はまだしないつもりなのですか。
    何のためにあのまま準備中にしておくのか。コンテンツが不要ならはずせばいいのに、もう半年近くになりますよ?国民に対する説明責任はどうなっているのか。
    あのサイトを見ても、何をどうしたいのかさっぱりわからないのですが。

    そして先日のシンポの内容、こちらの主催ならもっとこちらで色々どういう風に開催されどんな問題点が出されたか、それをもっときっちり主催が説明するところじゃないのか、と思うんですがねえ・・

    コメント by 匿名 — 2009/5/19 火曜日 @ 12:45:36

  41. >医療訴訟が起こるのは患者のせいじゃない。
    じゃ、だれにせいだ・・・
    なに、被害者ぶってんだこのやろー
    おまえは、日教組か同和か、在日か
    自分らの主張だけ繰り返すじゃねーぞ。
    この守銭奴が。他人の迷惑を考えろ、糞基地外

    コメント by なりゆき — 2009/7/5 日曜日 @ 10:26:18

  42. 匿名でお願いしますさん、
    あなたが非常にまじめなのはわかりますが、単なる荒らし、愉快犯であってまともにレスする価値は無い、というかレスをつける為に割いた時間がもったいないと思います.
    よく考えれば、医療関係者がわざわざそのような言葉を使って煽る事はないとおもいますよ。
    ここまでそれなりの討論(らしきもの?)でやってきたスレッドを893みたいな言葉遣いでこわしてしまう”総会屋”みたいな輩は、スルーしましょう。

    コメント by よく考えて。 — 2009/7/18 土曜日 @ 19:08:11

  43. 私も同感です。
    なりゆき様のようなコメントはスルーすべきです。
    少なくともなりゆき様は医療関係者(特に医者)ではないと思います。
    医療関係者の方が、このような下品な投稿はしないと思いますが・・・。
    反対意見を投稿するのは、ご自由ですが、冷静なコメントをお願いします。
    他の方の意見にもありましたが、問題のコメントの削除が妥当かと思います。

    コメント by 匿名希望A — 2009/7/19 日曜日 @ 21:32:53

  44. 書き込まれたご本人からの依頼で、一部コメントを削除しました。

    コメント by 管理者 — 2009/7/21 火曜日 @ 18:42:46

  45. 一つ言える事として
    このブログは現在の日本の官僚制度と同じで、この組織の中の人と、それ以外の人とが混じって議論するためのものではなく、ただ連絡をする広報盤の役目しかないと言う事です。

    非常に不毛なブログと言う事です。

    組織の中の人は外の人の言う事に耳を傾ける気はさらさらないのに、こういうあおるような事を書くとすれば、その答えは『つり』と言う事でしょうね、出来の悪い。

    コメント by zukunashi — 2009/7/26 日曜日 @ 2:22:46

  46. http://d.hatena.ne.jp/reservoir/20061022
    まず、これを読んで頂けますか?

    私は北の地で病院に勤めていますが、(医師ではありませんが)
    少なくとも私の周りには、定時で帰宅できて、土日にいつも休めて、
    病院からの電話に夜叩き起こされない医師はいませんよ。
    当直って、どんな勤務かわかりますか?
    朝から普通に勤務して、そのまま夜間も患者が来るたびに、
    病棟で急変があるたびに呼び出され、ろくろく休めず、
    しかも当直は夜勤と違い待機だからという扱いで
    手当も出ず、夜が明け、そのまま休まず普段の昼間の診療をして、
    それが終わってようやく帰宅です。都合30時間以上の勤務です。
    翌日も休まず診療です。
    これが毎日続きます。週末もどこかで必ず病棟に顔を出します。
    夏期休暇があったとしても、溜まったカルテ類や学会資料
    (出席しないと認定資格が取れないのだそうです)の片付けなどで
    半分くらいは潰れてしまうようです。
    医師・・・特に産科や救急、小児科など訴訟の多い科の医師は、
    個人で、掛け捨ての訴訟保険に入っています。掛け金がいくらなのか
    分かりませんが。
    私も医療職者として、職種団体の斡旋する、掛け捨ての訴訟保険に
    入っていますが、一般の医療職以外で、こんな保険あります?
    ブティックの店員さんが見立てた服を着て、お見合いに失敗したら
    店員さんは訴えられますか?
    (決してブティックの店員さんを貶めるつもりではありません。
    表現が不適切でしたらごめんなさい。)
    肉親や愛する人を失う悲しみはわかりますし、不幸な結果になった
    経過を知りたい気持ちもわかりますが、
    実際問題、一人一人に十分な調査をし、説明をするには、
    時間があまりに足りないのです。
    遺族の方々が「説明が足りない」と憤っている時間、
    当の医師は別の患者さんの診療に掛かっています。
    のんびり休憩している訳ではありません。
    医師だって身体はひとつしかありません。
    冒頭にあった「ゲームと医療に対する過剰な期待の相関性」の話にしろ
    私が提示した「パンダと白熊」の童話にしろ、管理人さんは
    ふざけていると怒るのでしょうが、これは茶化した訳でなく、
    わかりやすく例えただけの話で、内容としては実に切実ですよ。
    世相や環境によって、医療者に対する要求レベルを上げるのは
    仕方ないかもしれませんが、どんなに頑張っても人間は
    神にはなれません。時間を遡ったり、身体を分裂したり、
    食事も休憩も取らず働き続けることはできないのです。
    どうか、過酷な現場でそれこそ必死に働き続けるパンダやサーカス団員に
    罵声としかとれない無理な要求や鞭を打つような言葉は
    やめてください。
    医療職者に「一方的な奉仕精神」を押しつけるのはやめてください。
    もう、みんな限界に来ています。
    要求に応える努力は当然しますが、できないことをきちんと
    できないというのもプロの資質だと思います。

    コメント by 民間飼育員 — 2009/7/26 日曜日 @ 3:25:21

  47.  少し医療行政に詳しい”小市民”というものです。以前よりちょくちょく拝見させて頂きましたが、投稿するのは初めてです。
     この場での書き込みで正しいのかどうかはわかりませんが、現在の日本の医療・医療行政の現状を私のわかる範囲でお知らせいたします。

    1.日本はWHO加盟国中でも随一の長寿高齢大国であります。しかもその状態を数十年に亘り世界トップレベルで維持しております。医療において人が長生きということはとにもかくにも非常に成功しているということであります。

    2.にもかかわらずそれを達成するために要する人的資源は主要各国と比べ著しく低く、米国の数分の一以下で病院が機能している現状です。しかし、人員を米国並の4倍に増やすのは今の医療費を4倍にするのと同じ位無理なことであります。

    3.コストに関しても諸外国と比べ、いわゆる”行われた医療行為にたいしてただのような値段”で(これは実際ほとんどの外国人がそう思っております)が行われています。これは人的資源が投入されていないこと、保険点数が信じられないくらい低いことなどがあげられます。このことが他国の数倍の患者数であるにもかかわらず、実際のGDPに対する医療費の割合がOECD加盟国中最低ランクであることのからくりであります。一言でいえば世界で一番受診しているにもかかわらず、医療の質の割には世界でもっともお金をかけていない国といえます。

    4.しかし国民一人当たりの年間受診回数は世界でも類を見ない程多く(一人当たり14回/年)、2位の国ですら約2倍弱引き離していますので大多数の国からみればよほど病気が多い国か簡単に安価にかかれる国とみられています。このことは医師の数が一緒でも患者が2倍であれば医師の数は相対的に1/2に4倍であれば1/4になってしまうということです(ちなみに英国は受診回数は日本の1/4ですので相対的に4倍ということになりますが、実際人口に比してむしろ英国の方が医師数は多いのでそれ以上ということになります)。このことはタミフル保有率が圧倒的に世界第一位であることからも推察されます(ちなみに当然のことながら日本の人口は世界一位では有りませんのでいかに大量に保有しているかがわかるかと思います)。すなわち日本では風邪で医療機関を受診するのは常識ですが、一過性で基本的には大多数が自然治癒する(医師の介在なしに)ウイルス性感冒に対して世界では経済的な理由もありいちいち受診はしないというのが常識となっております。

    5.このようなことからWHOではコスト、質、安全性など様々な点から日本はもっとも医療の成功した国とされています。ここで重要なのは日本の厚生労働省の自画自賛ではなくWHOというもっとも権威のある第三者機関が認めていることであります。よってよくアメリカの医療はとかヨーロッパではなどといかにも他の国の医療がいいと思っているのはこういう点からも間違いであると思われます。アメリカでは医療保険が6〜7段階に分かれていますので所得によって決められていますので、日本のように全ての人が同じ検査・治療が行われる訳ではなく、むしろお金がないから亡くなってゆくという現状です。ですから、自己負担のない治験に多くの患者さんがエントリーするのです。これがアメリカで大規模な治験が進行する理由の一つであります。

    6. もう一つの問題点は医療訴訟の問題であります。患者さんまたはご家族が行われた医療行為などを知る機会が以前は裁判しかないということです(現在では一昔に比べて院内の究明委員会や外部機関が入って以前よりは相当詳しく究明されれため、以前程裁判に持ち込まなくてもいいケースが増えていると思いますが)。米国や西欧諸国であれだけ医療事故調査がしっかり行われている理由としてはいくつかあり、一つに契約社会であること、すなわち医師は普通の商取引と同様に患者を顧客と扱っており当然医師も患者を拒否する権利が有りしばしば実際に拒否されていること(お金が払えないことは十分に拒否する理由となりしばしばそれが一位であること)、二つ目に医療費が非常に高額であること、すなわち国民皆保険制度ではないためみんな自腹で自動車保険のように医療保険に入っているため病気になればなるほどお金がかかり自己管理をしないと火の車になってしまうこと、その分治療に納得がいかない場合には民事訴訟などになることが多いこと、三つ目には刑事訴訟にはならないこと、すなわち欧米では病気とは自己責任であり病気自体を医師が起させる訳ではないので、そもそも殺人などを目的としたものでない限りそこに刑事罰が介入する余地がないというのが見解です。例えるならば、健康な若い人の健康度を100とし、お亡くなりになってしまう人の健康度を0とすると、60歳の脳出血の人が健康度20で運ばれてきたとしてお亡くなりになって仮にそこに医療事故が介在したとしても20以上の過失はなく、50歳の人をはねてしまった飲酒運転者の過失100とは基本的には大きく異なりまた質も異なるということであります(崇高な医療行為も業務上過失致死、徹夜麻雀明けの交通事故死も業務上過失致死ではたまらないというのが彼らの言い分だと思うのですが)。前者はあくまでも脳出血による死亡ですが、後者は車にひかれなければ亡くならないのですからあくまでも交通事故死な訳であります。このことが世界で医療を少なくとも殺人などを目的としたものでない限り絶対に刑事罰として取り扱わない最大の理由であります。また、通常日本の刑事裁判は検察が起訴すれば99%以上の確率で有罪となるのですが大野病院事件、割り箸事件、女子医の事件などいずれも医療側の勝訴となっており、3回連続で無罪になる確率は仮に無罪の率を高めに取って1%(1/100)としても1/100の三乗のすなわち100万分の1以下でしか起こらないことが起きてしまったということになります。100回に1回のことであればあり得ないことではないと思います(”仮に1%の確率でも”などの表現も有りそれでも低い確率ですが)。1万回に1回のことが起きればそれは奇跡になります。100万回に1回以下しか起こらないことがおこれば逆にそれはもう起こるべくして起こったとしか言いようのないことであり、その場合そもそもの前提がおかしかったということ、すなわち起訴自体に無理が有ったと大部分の常識的な人は考えるはずです。やはり、客観的にみても他の大部分の国同様医療に刑事裁判を行わないのが萎縮医療回避のため、ひいては国民全体の利益のためにも妥当と考えます(何度も言いますが悪意をもって行ったり、医師ならまずしないような初歩的な間違えは除外するとして)。しかしながら民事に関してはそういう規定は有りませんので、それはあくまでも個人の問題ということになると思われます。

     だらだらと書いてしまいましたが、無理を承知であえて書かせてもらえば医療事故を少なくするには、一つには諸外国並に人員を大幅に増やすこと、二つには諸外国並に不要な受診を減らすこと(せめて2位の国くらいまで、現在の半分くらい)、三つ諸外国並みに医療費の大幅な増額を行うこと(理論的には最低現在の2倍以上、できれば3~4倍)だと思います。今の医療費が3倍4倍負担になったら皆さん怒るでしょうし、今よりも受診できないようにしたらやはり皆さん怒るでしょうし、残念ですが恐らくどれも無理だと思われます。

     このような理由から客観的にみても日本の医療が総論的にだめだという理由はないかと思われます。むしろその逆で非常にすばらしいと思います。しかし各論として、個々の患者さんに関するもの全てがいいというものではなく、中には不適切なものもあるかとはおもいますので、誤解がなきよう一応最後に付け加えさせて頂きます。
     あくまでも偏ることなく客観的に書いて参りましたが、いたらない表現など有りましたらご容赦下さい。

    コメント by 小市民 — 2009/8/1 土曜日 @ 14:50:32

  48. 『医療事故などのトラブルを裁判によらずに解決する医療ADR(裁判外紛争解決手続き)の取り組みが広がっている。千葉市では4月に相談センターの業務が始まり、秋には岡山弁護士会も仲裁センターを開設する。民事訴訟で法的責任を追及するには3、4年かかるが、医療ADRは半年程度での和解成立を目指す。費用負担が少ないメリットのほか、医師と患者の話し合いの場としても期待されている。』

    裁判みたいな不毛な争いではなく、このような機構がどんどん増えてきているようです。従ってこの機構を使って戦争を未然に防ぎましょう。

    コメント by 裁判は不要です!医療ADR — 2009/8/8 土曜日 @ 6:07:05

  49. [...] 医療訴訟が起こるのは患者のせいじゃない。 [...]

    ピンバック by 医療訴訟 | ってどうよブログ — 2009/8/9 日曜日 @ 10:56:59

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