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定期預貯金ゼロの小沢氏 “たんす預金”が億単位?

 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、原資となった4億円を「個人資金だった」とする民主党の小沢一郎幹事長。国会議員は選挙後に資産報告書を提出するが、小沢氏の預貯金や金銭信託は常にゼロだった。報告対象となるのは定期預金で、普通預金や自宅の“たんす預金”などは報告義務がない。小沢氏の個人資産を公開資料からまとめてみると―。

 資産等報告書によると、小沢氏の所有不動産は岩手県奥州市の実家、東京都世田谷区の自宅、静岡県東伊豆町、沖縄県宜野座村の土地だ。定期預金や金銭信託は「なし」とされている。

 関係者によると、東京地検特捜部の参考人聴取を受けた場合、小沢氏は個人資産を6億円と説明する方針といい、約3億円のたんす預金のほか、夫人ら家族の定期預金なども含まれているという。

 閣僚は配偶者らの資産も公開する。小沢氏は1985年から86年まで中曽根内閣で自治大臣を務めているが、当時は家族の資産が公開対象となっていなかった。新潟県の中堅ゼネコン「福田組」の創業者一族でもある夫人の資産が公開されたことはない。

 小沢氏の年間所得はどれほどあるのか。2008年の議員歳費は1914万円。小沢氏は福田組関連の企業顧問を務めたこともあり、その報酬や講演料・原稿料などを含め近年は約2千万〜4700万円あった。

 議員歳費だけでも高額所得を得られる国会議員だが、小沢氏同様に定期預貯金ゼロの人も結構いる。06年2月に資産公開された衆院議員479人のうち、ゼロと報告した人は158人。預貯金なしの自民党衆院議員の秘書は「緊急な選挙に備えて普通預金に入金している議員が多いのではないか」と話す。

 普通預貯金やたんす預金の報告義務がないことについて、衆議院議員課は「法律の制定時には、普通預金や現金で多額の資産を保管することが想定されていなかったのではないか」と話している。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年01月21日 17:35 ]

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