「陸山会」土地購入事件 水谷建設、幹部らの名前で個人献金装い寄付
民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件にからみ、水谷建設が、幹部らの名前を使って個人献金を装い、陸山会に寄付していたことが関係者の話で新たにわかった。
陸山会の収支報告書には、2004年と2005年の2年間、水谷建設の幹部ら5人の名前で年間12万円ずつ、あわせて120万円が個人の寄付として記載されている。
しかし関係者によると、実際は、水谷建設の幹部ではなく、水谷建設が費用を支払っていたという。
資金管理団体は、企業からの献金を受けることを禁止されており、事実であれば、政治資金規正法に違反する疑いがある。
東京地検特捜部も、こうした内容を把握しているという。
水谷建設をめぐっては、元幹部らが「2004年と2005年、小沢氏側にあわせて1億円の裏金を渡した」と供述しており、個人を装った献金の時期と重なることなどから、特捜部は、水谷建設が、小沢幹事長側へ積極的に働きかけをしていたものとみて、癒着の実態解明を進めている。
小沢幹事長側は、裏献金を全面的に否定していて、水谷建設は、FNNの取材に対し、「事件の関係についてはコメントを控えたい」と話している。
(02/01 13:11)