2010年2月1日 21時52分更新
人の手で飼育されているタンチョウが、本来の生息地に似た寒冷地でどのような行動を取るのかを調べる調査が、1日から岡山県北部の蒜山高原で始まりました。
この調査は、タンチョウの保護と人工飼育に役立てようと岡山県が行いました。
比較的温暖な県南部・和気町の県自然保護センターで飼育されているタンチョウが、寒冷地でどのような行動を取るのかを調べるのが主な目的です。
1日は、蒜山高原の牧場に作られた長さ30メートル、高さ3メートルのケージに、県の飼育員が、あわせて4羽のタンチョウを放しました。
タンチョウは次々と飛び出してあたりを確かめるようにゆっくりと歩いたり、体をほぐすように羽を広げたりしていました。
調査は今月8日まで行われ、飼育員がタンチョウの行動や体調の変化などを記録することになっています。
岡山県では、「データを蓄積して県の北部での飼育が可能だと言うことがわかれば、将来的により広い範囲で飼育を検討してきたい」と話しています。