ケッペル(右)とともに梨田監督(中)に活躍を誓う日本ハム・カーライル=名護
日本ハム新外国人のバディ・カーライル投手(32)が31日、キャンプ地である沖縄・名護の選手宿舎で会見。昨年5月に1型糖尿病であることが判明したことを明かし、同じ病気を抱える阪神・岩田稔投手(26)との対面を熱望した。
8年前に在籍した阪神との縁を感じずにはいられない。「同じ病気を抱える子どもたちに夢や希望を与えたい」という助っ人は、岩田の存在を知らされると「興味深い。ぜひ会って話がしたい。日本には1型の選手が多いのか?」と驚いた様子だった。
既に米国でも1型糖尿病の子どもたちと触れ合う機会を作っている。今後、活動を広げるにあたって「1型糖尿病研究基金」への寄付などを行っている岩田の存在は心強い。岩田との面識はないが、13日に宜野座で行われる阪神との練習試合で接触する考えだ。
“本業”の方にも意欲的だ。昨年5月に病気が発覚した際は約15キロも体重を落とした。だが、インスリン注射を自分で打ち、試合中もイニング間に血糖値をチェック。バランスの良い食事摂取も徹底し、約3カ月後に戦列復帰。「今はベストコンディション。一生懸命頑張れば結果はついてくる」と自信を見せる。
「本当によくしてもらった」という古巣・阪神に見つけた同志の存在と共に、2度目の日本球界挑戦が始まる。
(2010年1月31日)