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支援者「信仰心につけこみセクハラ」 牧師が女性信者に乱暴容疑 茨城
「来るべきときが来た。指導者にふさわしく事実を語ってほしい」。
茨城県つくば市に本部を置く教団「国際福音キリスト教会」の牧師、卞在昌(ビュン・ジェーチャン)容疑者(61)が28日、準強姦(ごうかん)容疑で逮捕されたことを受け、被害者女性は支援団体にこう語った。支援団体が開いた記者会見では、信仰心に付け込みセクハラ行為を繰り返した卞容疑者の卑劣な犯行が浮き彫りとなった。
被害者を支援する「モルデカイの会」(加藤光一代表)は同日、つくば市内で記者会見を開いた。
同会によると、卞容疑者は平成12〜19年、同市や東京都内の教団施設などでセクハラ行為を繰り返したとして、4人の女性が卞容疑者らに損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしているほか、男性1人がパワハラによる損害賠償訴訟を同地裁に起こしている。
会見に同席した湊信明弁護士は「程度の違いはあるが、十数人がセクハラ被害を訴えている。だが、信仰心に付け込んだ犯罪で被害者数を特定するのも難しい」と話す。
湊弁護士は「(卞容疑者は)『胸を見せろ』と言って拒否されると『あなたはまだわたしを信じていませんね。わたしを信じないことは神を信じないこと』などと言って、ひざの上に乗せたりキスをしたり胸を触ったりなど、リトマス試験紙のように段階を確かめながらマインドコントロールしていった」と指摘した。
つくば中央署に告訴した女性も「(被害を話しても)信じてくれるのかと、誰にも話せず苦しかった。思い出したくない過去を思い出すのがつらい。教団に残っている人にも一日も早く気付いてほしい」と訴えているという。