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成田空港泊2カ月半 中国の人権活動家

2010年01月21日

写真

近況を語る馮さん=成田空港第1ターミナル

 成田空港の制限区域内で2カ月半にわたって寝泊まりしながら、中国政府に抗議活動を続けている中国の人権活動家、馮正虎(フォン・チョンフー)さんが20日、報道各社に近況を語った。「白いご飯を食べたい」と不自由さをにじませつつ「中国人の人権のために寝泊まりしてきた。帰国実現まで頑張りたい」と引き続き空港内にとどまる決意を述べた。

 馮さんは1989年の天安門事件の際に、反対声明を出して職を追われ、以来民主化や人権擁護の活動を続けている。昨年6月以来、8回にわたり帰国を試みたがいずれも拒否された。昨年11月に上海の空港で入国を拒否されて以来、成田の入国審査場前で寝泊まりを続けている。

 出入りができない馮さんを支援しようと中国の仲間や米国、カナダ、香港からカップラーメンやビスケットなどの食料が届いている。「多大な支援に支えられ頑張っている」。次々に食料を持ち込まれるので「もう間に合ってます」と馮さんがネットに書き込んだこともあったという。

 この日は、民主党の牧野聖修衆院議員も約15分間、馮さんと面談。「放置は人権問題になりかねない。政府として健康面だけでもサポートする必要がある」と語った。千葉景子法務相に報告して対応の必要性を訴えるという。

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