独大統領「朝鮮半島統一は予想より早いことも」
しかし、突然の統一や統一費用問題などを前もって心配する必要はないとした。こうした瞬間には自分たちが思ってもみなかった力を発見することになるものだと言い、「韓国の能力と創意力を考えると、統一に向けた政治的、経済的な挑戦を克服できるものと確信する」と強調した。
一方、韓国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)について、ことしFTAが発効し貿易障壁が除去されれば、輸出志向的な両国経済に大きく役立つとの見方を明らかにした。特に、韓国はグリーン成長を積極的に推進しており、ドイツ企業が太陽熱、風力、バイオディーゼルなど再生可能エネルギー分野で世界市場をリードしているため、これら分野で両国の協力が一層強化されると見通した。
一方、世界に共通する問題として金融危機や気候変動問題などを挙げ、こうした問題をみると世界各国がどれほど相互依存的かが分かるとし、「21世紀の政治指導者は、自国の利害にとどまらず世界的な責任を認識し、協力的な世界政治をつくりだすよう努力すべきだ」と述べた。
ケーラー大統領は大統領就任前、国際通貨基金(IMF)専務理事時代の2000年6月と2004年2月に韓国を訪問している。
ケーラー大統領=(聯合ニュース) |