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【社会】

名古屋の男ら2人逮捕 就職資金融資金だまし取る

2010年1月29日 朝刊

 派遣切りに遭った人などを救済する国の「就職安定資金融資制度」を悪用した詐欺事件で、愛知県警山口組弘道会対策推進本部は、詐欺の疑いで、名古屋市東区、不動産会社社長佐々木一文(56)と、同県刈谷市新栄町、無職山川康彦(49)の両容疑者を逮捕した。

 逮捕容疑によると、両容疑者は共謀し、昨年1月、名古屋市中村区のハローワークに偽造した山川容疑者の離職証明書などを提出し、同制度の利用を申請。東海労働金庫(同市中区)から、再就職に向けた生活準備金など約173万円をだまし取った疑い。佐々木容疑者は容疑を否認している。

 県警は昨年10月、同様の手口で約100万円を詐取していた弘道会系組員(39)を逮捕。組員がハローワークに提出した書類は同市の複数の不動産業者が偽造していた疑いがあることが分かり、県警が調べていた。

 同本部は、同様にこの制度を悪用しようとした詐欺未遂の疑いで、名古屋市西区浮野町、無職小松健二容疑者(50)ら3人を逮捕し、28日に送検した。

 3人が使った偽造書類も、佐々木容疑者経営の不動産会社が作ったといい、県警は、佐々木容疑者がブローカーを務める形で制度を悪用し、詐取した金が弘道会系暴力団に流れたとみている。

 

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