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【神奈川】歩行者8割が賛同 自転車専用レーン実験 川崎駅周辺 結果受け対策を協議2010年1月28日
昨年十一月にJR川崎駅周辺で行われた自転車対策の社会実験で、周辺の歩行者の八割が、車道に試験的に設けた自転車専用レーンに賛同していることが二十七日、川崎市がまとめた意向調査で分かった。自転車利用者側も専用レーンの継続を求める声が六割以上と好評。実験結果などをもとに今後、自転車対策が協議される。 実験は歩行者と自転車の事故を防ぐため、車道に専用レーンを設けたり、歩道を自転車用と歩行者用に分離するなど三種類の方法で試みた。 市が実施した街頭アンケートで、車道に自転車専用レーンを設けた新川通りでは、自転車利用者の60%が「走りやすい」などと回答。周辺の歩行者の81%と自転車利用者の66%が専用レーンが「必要」「どちらかといえば必要」とした。また、歩道に柵を設けて分離した市役所通りでは、自転車の69%が「走りやすい」「どちらかといえば走りやすい」と回答、歩行者の75%も同様に答えて好評だった。 一方、新川通りでは、自転車専用レーンを設けた区間で、夕方の路線バスの平均通行時間が一分以上伸び、自動車通行への影響も出た。 また、現在は一日当たりか月決めの市営駐輪場について、短時間ごとの安価な利用を求める声が約九割あった。 市は実施結果などを二十七日、学識者や地元関係者らでつくる自転車対策の検討会議に報告。今後、パブリックコメントも募り、今年六月に川崎駅前の自転車対策を決定する。 (堀祐太郎)
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