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東京・江戸川の長男虐待死:1年前から暴行か 「ごめんなさい」泣き叫ぶ声

 東京都江戸川区のアパートで、同区立松本小1年、岡本海渡(かいと)君(7)が両親から虐待され死亡した事件で、海渡君は約1年前から暴行を受けていた疑いがあることが近所の人の話で分かった。背中や両腕には暴行の跡とみられる古いあざが複数あり、警視庁小岩署は傷害容疑で逮捕した父親の電気工、岡本健二(31)と妻で無職、千草(22)両容疑者が暴行を繰り返していたとみて捜査している。

 近所の人によると、アパートでは、1年ほど前から「こら」と男の怒鳴り声や「ごめんなさい」「やめて」と泣き叫ぶ声、ドスンという大きな物音が昼夜を問わずに聞こえていたという。近所の会社員の男性(44)は「去年の夏から暴行がエスカレートしてきた感じだったので、秋に江戸川区役所に通報した」と話す。

 松本小や区によると、昨年9月14日に海渡君が通う歯科医院から同区の子ども家庭支援センターに「左ほおと両太ももにあざがある」と連絡があった。同センターは同小に通報し、校長と担任教師がアパートを訪問して事情を聴いたところ、健二容疑者は虐待を認め「うそをついたからやった。二度と暴力を振るわない」と説明したという。しかし、その後、海渡君は学校を休むことが多くなり、今月は2日間しか登校していなかった。

 また、墨田児童相談所も昨年9月に同センターから同様の報告を受けたが、両容疑者が「反省している」と話したため、学校側に対応を委ねていたという。【古関俊樹、神澤龍二】

毎日新聞 2010年1月25日 東京夕刊

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