地震の後の混乱が続くハイチで、被災した子どもたちを違法に出国させようとしたアメリカ人10人が逮捕されました。
アメリカ・アイダホ州の慈善団体のメンバー10人は、2か月から12歳のハイチ人の子ども33人を連れて、隣国・ドミニカ共和国に入ろうとしたところ、子どもたちの出国に必要な書類がなかったとして30日、ハイチ当局に逮捕されました。
「子供たちは家と家族を失ってしまった、大切な子どもたちです」(団体のリーダー)
慈善団体のリーダーは、あくまで人道目的で、書類が必要だとは知らなかったと主張しています。
ハイチでは地震の後、欧米諸国の団体が親を亡くした子どもたちを養子縁組の形で引き取る動きが広がっていますが、ハイチ政府は人身売買に利用される恐れがあるとして、親族の生死が完全に確認されるまで、養子縁組を許可しない方針をとっています。(31日17:37)