ポルトープランス(CNN) 大地震で被害を受けたハイチと隣国ドミニカの国境で30日、子供33人を引き連れた米国人10人のグループを人身売買容疑で逮捕したと、ハイチ国家警察が明らかにした。
一方、逮捕された米国人が所属する教会の支援団体は、子供たちはハイチの孤児院で暮らしていたが、地震により生活が難しくなり、ドミニカにある団体系列の施設へ移動する途中だったと主張。人身売買を否定している。
警察によると、子供たちは出国に必要なパスポートなど書類を一切持っていなかった。ほとんどが首都ポルトープランスから約11キロほど離れた街からやってきたと話しているという。
今後、保護した子供たちに直接話を聞き、これまでに両親や親類などの家族と一緒に暮らしていたのか、もしくは孤児院などの施設にいたのかを調べる。
しかし、米アイダホ州メリディアンのセントラル・バレー・バプテスト教会はCNNの系列局に対し、同教会の支援者が不当に逮捕されたと主張。ハイチ当局と何らかの誤解が生じたと話している。