カブール(CNN) アフガニスタン中部のワルダク州で30日未明、北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)とアフガン軍との間で「銃撃戦」が発生、同国兵士4人が死亡した問題で、ISAF当局者は同日、双方が敵勢力と勘違いしての衝突だったと述べた。
調べで最初に小火器で発砲したのは、陣地にいたアフガン軍。これを受け、ISAFとこれに合流していた別のアフガン軍が空爆を要請、陣地にいたアフガン軍兵士少なくとも4人が死亡したという。7人が負傷している。
アフガン国防省当局者も誤認による銃撃戦だったことを確認した。
ISAF、米軍とアフガン軍の間では過去に、誤認などが原因で銃撃戦となったことがある。また、誤爆で友軍兵士が死亡した例もある。首都カブール郊外にある米軍基地「キャンプ・フェニックス」近くでは今月28日、ISAF兵士が車中から宗教指導者の車へ銃撃して殺害、これに怒った住民ら約150人が抗議デモを起こす騒ぎも起きている。
イスラム強硬派勢力タリバーンによる攻勢でアフガン内の治安が悪化する中、米国やISAF派遣国は増派に踏み切ると共に、自軍部隊の撤収日程をにらみ、アフガン軍の育成強化に本腰も入れ始めている。