【経済】トヨタのアクセル不良、07年に米で苦情2010年1月31日 10時10分 トヨタ自動車のアクセル不良をめぐる大規模リコール(無料の回収・修理)問題で、トヨタが欧州の顧客からの苦情のほか、米国でも2007年に同様の苦情を受けていたことが分かった。米国で苦情があった部品は08年6月に材質を改良し、現在問題になっているリコール対象の車種には使われていない。 米運輸省の高速道路交通安全局(NHTSA)がウェブサイトで公開している報告書などによると、トヨタは07年3月、米国で販売したピックアップトラック「タンドラ」について、踏み込んだアクセルが戻りにくくなるとの苦情を現地の顧客から受けていた。 トヨタはタンドラのアクセル部品の材質などを調査し、車内の湿気が増して部品の一部が膨張すると不具合が起きる恐れがあると確認。しかし車両欠陥ではないとして、リコールを見送って材質を改良していた。 今回の大規模リコールは、改良後の部品を使った車両で発覚。トヨタは「09年秋に米国の顧客から苦情が寄せられ、不具合が判明」と説明している。しかし実際は1年近く前の08年12月以降、欧州での販売車に同様の苦情が寄せられていたことが分かっており、一連の問題に対するトヨタの説明にあいまいな部分が残っている。 (中日新聞)
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