29日午後0時20分ごろ、JR函館線の深川-妹背牛(もせうし)駅間の「深川6号線踏切」(深川市深川町)で、旭川発札幌行き特急「スーパーカムイ24号」(5両編成、乗客102人)が、深川市7の竹浦宏満運転手(40)の大型トラックと衝突し、先頭車両の一部が脱線した。乗客38人と運転士、車掌、竹浦運転手の計41人が負傷した。大半は軽傷とみられる。
深川署の調べでは、当時、踏切は警報機と遮断機が作動しており竹浦運転手が踏切直前で気づき、急ブレーキを踏んだが、スリップして踏切内に進入。外に出ようとしたところ、間もなく右から来た特急とぶつかった。
竹浦運転手は「吹雪で踏切に気づくのが遅れた」と話しているという。同署は自動車運転過失傷害などの疑いで捜査している。国土交通省運輸安全委員会は鉄道事故調査官2人を現地に派遣した。
現場は深川駅から約3・8キロ離れた地点。当時、現場はふぶき、路面は凍結していたとみられる。JR北海道によると、事故の影響で函館線旭川-滝川駅間で運転を見合わせ、同日午後10時半現在で特急など56本が運休。約9200人に影響が出た。復旧作業は30日朝までかかる見込み。【横田信行、内藤陽】
毎日新聞 2010年1月30日 北海道朝刊