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【大相撲】

朝青龍 理事長を完全無視 花道でニアミスも素通り

2010年1月31日 紙面から

朝青龍は花道で武蔵川理事長(後ろ姿)とすれ違うが完全無視=両国国技館で(七森祐也撮影)

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 知人の一般男性への暴力問題を起こした大相撲の横綱朝青龍(29)が30日、両国国技館で行われた元幕内皇司の若藤親方の断髪式に参加した。朝青龍は花道ですれ違った武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)を完全に無視し、報道陣の質問にも一切口を開かなかった。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は男性との示談成立を報告したが、この日夜に警視庁が朝青龍の事情聴取を検討していることが判明。解雇を含む厳しい処分が下される可能性がますます高くなった。

 元幕内皇司の若藤親方にはさみを入れるため、朝青龍が締め込み姿で西の花道に待機していたときだった。土俵から戻ってきた武蔵川理事長と、すれ違う。暴力問題のまっただ中で、相撲協会や世間を騒がせている立場の朝青龍。本来なら理事長にあいさつすべきところだが、そのまま完全に無視して通り過ぎた。

 一方、理事長も来月1日もしくは4日の理事会で朝青龍に厳しい処分を下す決意を固めているためか、視線を合わそうともしなかった。

 朝青龍は報道陣も完全に無視。「暴力は事実か」「示談は成立したのか」「まだ相撲を取り続けたいか」など11個の質問をすべて聞き流した。唯一、「反省しているか?」という問いに小さくうなずいただけだった。

 土俵入りではファンからの野次もなく、温かい拍手で迎えられてはいたが、ある親方は「本当に来たの」「土俵入りもやるの」と国技館に来たこと自体に驚きの声を上げた。理事長も暴力問題を理事会にかけることを明言しており、処分されることは確実。そんな状態で土俵に上がることが信じられないと言わんばかりだった。

 しかし、この日の朝青龍は何事もなかったかのように国技館に姿を現した。西の支度部屋に入ると一番奥の座敷に寝そべり、知人と談笑したり写真撮影に応じたり、花相撲ならではの雰囲気に包まれていた。

 師匠の高砂親方(元大関朝潮)はこの日、相撲協会に出向き、武蔵川理事長に「(被害者男性との)示談をしたという報告をした」と強調。しかし、武蔵川理事長は「口頭で報告があった。示談になりましたとしか聞いてない。書類は持ってきてない。殴ったうんぬんの話はしていない」と話し、事件の詳細について何の報告もなかったことを明かした。

 「(選挙に)おれだって受かるか分かんないから。役員が決まってからの話だ」と理事会まで報告を先送りする方針だが、処分を軽くするような考えはないはずだ。

 

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