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【プロ野球】

小さく”越智”るフォーク習得へ 巨人・越智が守護神へ名乗り

2010年1月30日 紙面から

ブルペンでフォークボールを投げた越智=宮崎県総合運動公園で(北村彰撮影)

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 巨人の越智大祐投手(26)が29日、元チームメート上原(オリオールズ)流のフォークボール習得に乗り出した。空振りを奪えるフォークに加えて、ストライクを積み重ねられる落差の小さいフォークを新たに覚える。軌道の異なるフォークを完全マスターして守護神の座を狙う。

 宮崎での合同自主トレ3日目で2度目となるブルペン入り。直球一本だった2日前とは違って、この日は人さし指と中指の間に白球を挟んだ。捕手を立たせたまま、6球続けてフォーク。全力投球は控えたものの、球はミットの手前で鋭く沈み込んだ。

 自身最大の武器を魔球に昇華させたいという意欲に満ちている。昨季はフォークの精度に苦しんだ。奪三振率は驚異的だった一昨年の12・75から8・87に急降下。防御率も2・40から3・30に数字を落とした。「去年はフォークが悪かった。今年は上原さんのようにカウントを稼げるフォークを覚えたい」

 理想とする上原はフォークの名手。落差を自由に変えるほか、スライダー回転、シュート回転を与えて、左右に自在に曲げてみせる。越智は入団から3年間、上原の投球を間近で見てきただけに、イメージは出来上がっている。握りを変えるなど試行錯誤しながら、上原級の使い手となることを目指す。

 直球の力強さは申し分ない。この日、約30球を受けた柳ブルペン捕手は「145キロは出ていた」と舌を巻いた。クルーンが不調なら越智がいる。4連覇へ突き進むチームに、若き守護神が誕生しても不思議はない。 (永山陽平)

 

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