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鳥取詐欺女 無免許運転で遺体発見の川へ誘導

上田美由紀容疑者
上田美由紀容疑者
Photo By 共同

 鳥取県の連続不審死で、電器店経営円山秀樹さん=当時(57)=が水死した当日、元スナック従業員上田美由紀容疑者(36)=強盗殺人容疑で逮捕=が「円山さんを休ませる」と言って車に分乗、遺体発見現場の川に、同居の男(46)=詐欺などの罪で起訴=や円山さんを先導していたことが30日、分かった。鳥取署捜査本部は、上田容疑者がこの時点で、現場の川で殺害することを決めていたとみている。

 弁護人が接見後に明らかにした男の証言によると、男は昨年10月6日午前、上田容疑者に呼ばれ、車で指定された場所に行った。円山さんも車で来ていたが、既に眠そうで運転できる状態でなく、上田容疑者が「どこかで休ませよう」と提案。男が乗ってきたオートマチック車を運転し、男は円山さんのマニュアル車に円山さんを乗せた。途中で上田容疑者が先導する形になった。

 鳥取市の摩尼(まに)川に到着すると、上田容疑者は「円山さんと話すから」と男に別の場所で待つよう依頼。男が戻ると円山さんはいなくなっていた。上田容疑者は服が濡れた状態で「もみ合いになった」と話したという。捜査本部によると、上田容疑者は車の運転免許を持っておらず、操作が簡単なため男のオートマチック車を運転した可能性がある。

 一方、円山さんがこの日朝、呼び出されて外出後、上田容疑者の携帯に電話していたことが判明。上田容疑者と落ち合う直前にかけたとみられ、待ち合わせ場所の確認だったとみられる。

 遺族らによると、朝に円山さんの携帯に電話があり、会話を終えた午前7時半ごろ「集金に行く」と車で家を出た。携帯電話の通話記録によると、午前8時13分、円山さんが上田容疑者の携帯に電話し、31秒間通話していた。

 カーナビの記録では、円山さんの車は家を出た後、勤務先を経由し上田容疑者の自宅アパート付近まで走行。さらに日本海側を大きく回って、摩尼川まで走っていた。

 上田容疑者の元弁護人によると、円山さんは事件数日前、電化製品の支払いをめぐって上田容疑者のアパートを訪問。場所はよく知っていたとみられる。自宅が待ち合わせ場所であれば、わざわざ電話をかける必要がないため、捜査本部は上田容疑者が顔見知りに見られるのを避けて自宅以外の場所を指定した疑いがあるとみて調べている。

 上田容疑者は6日、円山さんに睡眠導入剤を飲ませ、摩尼川でおぼれさせて殺害した疑いが持たれている。遺体は翌7日午後2時ごろ発見され、そばに円山さんの車があった。

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