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【WEB人・詳細版】ニコニコ動画で説法する住職 蝉丸Pさん(36) (1/5ページ)
人呼んで、蝉丸P。音声合成ソフトを駆使した説法動画「ニコニコ仏教講座」が、「分かりやすい」とユーザーの人気を呼んでいる。「仏壇は携帯電話のようなもの」「仏教は身分やスペックを選ばない」
アニメやゲームの挿絵を背景にオタク系の比喩(ひゆ)を使い軽妙に説教する。その動機は「オタクの言葉で、仏教思想の見取り図を作れれば」と極めて真剣だ。煩悩、宗派、自殺…。堅いテーマで5本投稿した。
四国地方で約200軒の檀家(だんか)を持つ寺院の住職を務める。「リア住」(リアル住職)「僧職系男子」とも呼ばれ、約2400人からなる「ネット檀家の会」まで発生している。
「ユーザーが動画にウケてくれるだけでうれしい」と動画作成の喜びを語る。
「ニコニコ動画では、代表作がないと相手にされない」と、まずは昨年、木魚やお鈴を使った動画「仏具で演奏してみた」シリーズを投稿し注目を集めた。
「プロデューサー」を意味する「P」は、人気動画制作者に与えられる称号。
自ら運営する個人サイトに百人一首の短歌を引用していたことから「蝉丸」と名付けられた。「蝉丸は『坊主めくり』でジョーカー的な役割をする。自分に似合っているかも」。若き住職の目がいたずらっぽく光った。(池田証志)
蝉丸Pさんの一問一答は、以下のとおり。
−−なぜネットで説法を始めたのですか
「人は何をやるにしても思想がベースで動きますが、テレビや新聞、親や教育、ネットの意見など、自分が何に影響されて行動しているのか無自覚なまま『そう思うから、そうなんだ』と選択したつもりになってるのは、かなり危険な状態なので仏教でも、ギリシャ哲学でも中国古典でも良いのですが、自分の主義主張や思想信条を主体的に選択できるように仏教版の見取り図を作りたいというのが動機です。なんでも良いのですが。比較検討した上で選ぼうよ、と」
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