岡山放送局

2010年1月30日 19時8分更新

玉島まちづくり講座


倉敷市の玉島地区で古い町並みを観光に活かして地域の活性化について考える研修会が開かれました。

研修会は、かつて港町として栄え江戸時代の古い建物や昭和の香りが漂う商店街が残る玉島の町並みを観光に活かして地域の活性化をはかろうと、倉敷市などが開いたもので、まちづくりに取り組んでいる地域の人たち50人あまりが参加しました。

講師を務めたのは愛媛県内子町で町役場の職員として古い町並みを活かしたまちづくりに取り組んだ岡田文淑さんです。
岡田さんは、町並みを活かすために古い建物を改修しようとした際、町の住民の7割あまりの反対にあい、住民と信頼関係を築きながら古い町並みの価値を伝えた経験を話しました。

そして、住民が資金を出し合って水車を復活させたり、廃屋となっていた農家を、とれたての野菜が味わえる民宿に改修したりする中で、徐々に町を訪れる観光客が増えてきたと話しました。

岡田さんは、玉島を売り出していくためには、核となる魅力は何かを住民が意見を出し合って共有し、自らまちづくりに参加しようとする意識を高めていくことが大切だと訴え、参加した人たちは熱心に耳を傾けていました。