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太宰治に井伏鱒二、徳富蘇峰も…御坂峠遠望「まるで注文どうり」の富士山 (1/2ページ)

2010.1.30 18:00
文士たちが酔った絶景。天下茶屋からみる富士山を「風呂屋のペンキ画」と太宰は「富嶽百景」に書き残した文士たちが酔った絶景。天下茶屋からみる富士山を「風呂屋のペンキ画」と太宰は「富嶽百景」に書き残した

 東海道から甲府へつながる「鎌倉往還」の途中に「御坂峠」がある。山梨県富士河口湖町と笛吹市にまたがる「御坂(みさか)峠」。昔なら東海道から甲府へつながる鎌倉往還の途中で、現在は国道137号の旧道となる。富士河口湖町側の新御坂トンネル手前から旧道に入り、車で15分ほど進むと、格別の富士山がそびえる。この眺望に旅人の心が洗われるのは今も昔と変わらない。作家、井出孫六氏は昭和57年出版「日本百名峠」でひとつに数えている。

まるで風呂屋のペンキ画…

 昭和の始めに「御坂隧道」ができ、脇に茶屋ができた。

 この茶屋から眺める霊峰は大空に浮かぶかのようにそびえる。

 真下には河口湖が箱庭のように存在する。文士たちはこの景色に酔った。

 茶屋は昭和9年創業で「天下茶屋」といい、現在も営業中。創業当時、「富士見茶屋」とか「天下一茶屋」といったらしいが、徳富蘇峰が茶屋を新聞で「天下茶屋」と紹介したことで、この名が世に定着したという。

このニュースの写真

文士たちが酔った絶景。天下茶屋からみる富士山を「風呂屋のペンキ画」と太宰は「富嶽百景」に書き残した
太宰治が滞在した「天下茶屋」。建物はすでに3代目となり、2階が太宰治記念館になっている
天下茶屋に入ると、案内書きがあり、茶屋の利用客には2階の太宰治記念館が無料で拝観できるとある
天下茶屋には太宰治が滞在した当時の部屋が再現されている。テーブルと火鉢は太宰が使用したものだ
天下茶屋の2階から窓ごしの富士山
太宰治が滞在した天下茶屋。後方は御坂山。茶屋の前で記念写真を撮る観光客は多い
旧道の「御坂隧道」。冬季は通行止めとなっている

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