名鉄の森川優・中部支配人は22日、中部空港署留置管理係の巡査長、鷲巣竜也さん(32)に人命救助で感謝状を贈った。
09年12月30日午前10時40分ごろ、名古屋市の名鉄金山駅のホームで、鷲巣さんの後ろにいた知多市に住む大学1年の女子学生(19)がフラフラと前に出て線路に転落して倒れた。鷲巣さんはとっさに線路に下りて女子学生をホームに抱え上げた。
救出して自分もホームに上がった直後に電車が来たため、一歩間違えば死亡事故になりかねなかった。
女子学生は貧血でホームから転落したといい、けがはなかった。電車の運行に支障はなかったという。
鷲巣さんは当直勤務を終えて愛西市の自宅に帰る途中で、乗り換えのため金山駅ホームにいた。翌31日には女子学生と母親が礼状を持って同署を訪れた。
森川・中部支配人から感謝状を手渡された鷲巣さんは「とっさのことだったが、けががなかったことが一番よかった」と話した。【河部修志】
毎日新聞 2010年1月23日 地方版