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ガールズバー急増 料金・接客、目立つトラブル(1/2ページ)

2010年1月30日17時0分

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 女性がカウンター越しに接客する「ガールズバー」が急増している。風俗営業法の対象外の「飲食店」として、気軽に飲めて遅くまで開いているのが人気だったが、最近は料金をめぐるトラブルが目立つ。昨年末、大阪・ミナミでガールズバー店長を殴ったとして、漫才コンビ「メッセンジャー」の黒田有(たもつ)さん(40)が傷害容疑で逮捕され、起訴猶予処分で12日に釈放された事件も、4人で25万円とされる高額請求が発端だったという。競争激化で、女性が客の近くに座るなど、バーの範囲とは言えそうにない店も多くなっている。

     ◇

 ガールズバーは、若い女性がカウンター越しに接客するのが基本。「飲食店」の扱いで、食品衛生法上の飲食店営業の許可を受け、都道府県公安委員会へ深夜酒類提供店営業の届け出をすれば、終夜営業もできる。キャバクラのように女性が客の隣に座って接客する店は「風俗店」として風俗営業法上の届け出が必要で、午前0時過ぎの営業は原則禁止されている。

 大阪府警によると、ガールズバーの発祥は大阪。2006年の改正風営法の施行で風俗店への規制が強まり、無届け営業のキャバクラ店などが、ガールズバーに「衣替え」するケースが多かったとみられるという。不況の中、比較的安い料金で女性との会話が楽しめるとして人気が出て、各地で増え始めた。

 府警保安課によると、大阪府内では、キタとミナミを中心に少なくとも約160店はある。兵庫県警は昨年11月、神戸・三宮の歓楽街に35店を確認。生田署幹部は「入れ替わりが激しく、店舗数を正確に把握するのは難しい」と話す。京都府警の昨秋の調査では京都市内に約40店あり、やはり増加傾向だ。中四国最大の繁華街、広島市流川(ながれかわ)・薬研堀(やげんぼり)地区でも、複数のガールズバーが営業。広島県警のある捜査員は「ここ数年、明らかに増えてきている」と話す。

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