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医療費還付詐欺、相次ぐ…区役所職員を装う
世田谷、中野で800万円被害
東京都世田谷、中野区内で今年に入り、区役所職員を装った男から「医療費の払い戻しがある」などのウソの電話が相次ぎ、9人が計約800万円をだまし取られる被害に遭ったことが警視庁のまとめでわかった。
同庁は「不審な電話がかかってきたら、すぐ警察に通報して」と呼びかけている。
同庁によると手口は、〈1〉区役所職員を名乗って「厚生労働省(または社会保険庁)に連絡してほしい」と言い、被害者に電話をかけさせ、現金自動預け払い機(ATM)へ行くよう指示〈2〉「返金に手続きが必要」と直接、ATMへ向かわせる――という二つがある。ATMに誘い出すと、電話で指示を出しながら金を振り込ませる。
世田谷区内の男性(66)の場合、22日に「世田谷区役所厚生労務課職員」と名乗る男から電話があった。男性は「医療保険の還付金があり、手続きが必要。近くのATMまで行ってください」などと指示され、同日に3回にわたって計約200万円を振り込んでしまったという。
これまでに同区で7人、中野区で2人が金をだまし取られた。世田谷区役所には「不審な電話がかかってきた」という相談が50件寄せられているという。
同庁は「こうした電話でお金は還付されない」と注意を呼びかけている。
(2010年1月27日 読売新聞)
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