29日の鳩山由紀夫首相の初の施政方針演説は政策課題への取り組み方への濃淡が鮮明になった。子ども手当などの「目玉政策」を盛り込んだ2010年度予算案の年度内成立を訴え、参院選前には注目を集めた「事業仕分け」の第2弾を実施する構えを見せた。一方で「政治とカネ」や沖縄の米軍普天間基地の移設などの問題については具体的な言及を避けた。
首相が来年度予算の柱としてあげたのは、子ども手当や高校無償化、待機児童の解消など、子どもにかかわる政策と年金・医療だった。公共事業を減らし、社会保障や文教予算を増やした点を「政権交代の成果だ」と強調した。
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