各4億円の入金時期は、「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)の本体工事と岩石採取工事の契約時期と符合しており、特捜部は工事受注をめぐるゼネコンからの裏金が含まれている可能性があるとみて調べている。両工事を下請け受注した中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県桑名市)元役員は特捜部に「大久保秘書から、落札時期に合わせて2回に分けて計1億円の謝礼を支払うように要求された。1回目は石川議員、2回目は大久保秘書に渡した」と供述したとされる。これに対し、石川議員や大久保秘書はこの金銭授受を全面否定している。
小沢氏は23日の事情聴取後の会見やその際の説明文書で、04年分の4億円について、自らの個人資産を陸山会に貸し付けたなどと説明したが、05年分の4億円の収支については、特捜部に対し「分からない」などと答えたという。