望 〜都の空から
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【経済】トヨタ、08年欧州でアクセル不良苦情 「問題なし」と結論2010年1月30日 09時11分 トヨタ自動車の大規模リコール(無料の回収・修理)問題で、トヨタが欧州で2008年12月以降、今回のリコール原因と同じアクセル不良の苦情を複数の顧客から受けていたことが分かった。トヨタは現地当局と対応策を協議したが、安全面での問題はないと判断し、欧州での車両改修を見合わせていた。 トヨタは、大規模リコールのきっかけになった米国販売車のアクセル不良について「09年秋に米国の顧客から苦情があり、その後の調査で判明した」としているが、欧州ではこれより1年近く前の08年末の時点で、同様の不具合を把握していたことになる。 現地当局との協議は09年3月ごろから始めたといい、トヨタ幹部は「安全面での問題はないということになった」と説明。理由について「欧州はマニュアル車が多く、(アクセル不良が起きても)クラッチを踏めば加速しないなどの事情があった」と話している。 欧州の顧客からトヨタにあった苦情は「踏み込んだアクセルが戻りにくい」など、米国と同様の内容。いずれの車両にも、米国のリコール対象車の使用部品と同じ米メーカー製のアクセル部品が使われていたという。 トヨタは29日、欧州でも8車種、最大180万台をリコールすると発表。車両改修を1度、見合わせた欧州でのリコールについては「顧客の安全確保をより徹底するため」と説明している。 大規模リコールの対象は米欧、中国などでの販売車。アクセルが固定されたり、戻りにくくなったりするのは、米社製のアクセル部品の摩耗などが原因とみられ、トヨタは改善策が決まり次第、各国の顧客に通知する。 ◆欧州も180万台 トヨタ自動車は29日、欧州など(ロシア、トルコ、イスラエルを含む)での販売車種にもアクセル不良があるとして、主力車「オーリス」など8車種、最大180万台をリコールすると発表した。これにより、今回のリコール問題の世界全体での対象台数は、米国や中国などを含め計約445万台になった。 新たに欧州でリコール対象にしたのは、2005年2月から今年1月までに生産された「オーリス」「カローラ」「ヤリス(日本名ヴィッツ)」「iQ」など。 (中日新聞)
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