28日、神奈川県綾瀬市で上空を飛行中のアメリカ海軍の戦闘機から部品が落下し、住宅を直撃した事故で29日、綾瀬市は厚木基地に対し原因究明や再発防止を求める要請書を提出しました。
米軍機の騒音対策のため、この場所では防音対策の工事が行われていました。部品が落下してきたのは、作業員の男性がちょうど部屋のなかに入っているときでした。雨どいには部品がくいこんだ跡が今も残っています。
この事故は29日午後、厚木基地近くの綾瀬市大上で、アメリカ海軍の戦闘攻撃機FA18Eから部品が落下、住宅の屋根の雨どいを突き破り、ベランダに立てかけてあった窓ガラスが割れたものです。
綾瀬市などによりますと、落下したのは車輪の格納庫に設置されていたジュラルミン製の部品で、直径3センチ、長さおよそ56センチだったということです。
「誰もけがしなくて良かった。今までは騒音がうるさいだけで気にはしなかったけど、まさか上から落ちてくるとは思わなかったから」(住民の男性)
この事故を受け29日、綾瀬市の職員が厚木基地を訪れ、市長と議長の連名で再発防止と原因究明を求める要請書を提出しました。要請書は十分な対策をとるまでは同じ部品を使った機体の飛行を一切停止するよう求めています。(29日11:11)