愛知の男性が受信メールを基にパスワードを変えると、神奈川の男性のクレジットカードで買い物ができる状態になった。ただ、愛知の男性が神奈川の男性に連絡をとり、IDとパスワードを直した。
いずれのケースも、悪意を持ってなりすますことができる状態だった。
ネット専業を含む国内502社が加入する日本通信販売協会によると、通販サイトのパスワードを変える際、本人確認の仕方には統一した決まりはないという。IDにメールアドレスを使う場合は、入力を間違えないのはもちろん、プロバイダー変更などでアドレスが変わったときは、登録したIDも必ず変えてほしいとしている。事業者によっては、本人の申請によって登録した個人情報を消去するところもあり、通販サイトを使わなくなるときは消去依頼をするのもトラブル防止に有効だという。
警察庁は、他人のIDやパスワードで買い物をする行為について、詐欺や不正アクセス禁止法違反の疑いがあると警告している。(茂木克信)