鳩山由紀夫首相は27日朝、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)をキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)へ移設する現行案に関し政府高官が「今のままでは絶対無理」と発言したことについて「いろいろな考え方があるのは今の過程ではあり得る話だ」と述べ、高官の見方を否定しなかった。
その上で首相は「(政府、与党の)検討委員会でゼロベースで議論している最中だ。冷静に見守ってもらえるとありがたい」と述べた。公邸前で記者団の質問に答えた。
また、移設に反対する新市長が誕生した名護市長選に触れ「一つの民意は大事にしながら、どこが一番適切か、国民、沖縄、米国にも分かってもらえるものを5月までに出すと決めて行動している」と重ねて強調した。
移転先候補地に徳之島(鹿児島県)が挙がっているとの一部報道に関しては「いろいろなものが検討される可能性を否定するつもりはないが、すべてゼロベースで、どこが入ってどこが入っていないという議論ではない」と述べるにとどめた。
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