【政治】首相「いろんな考え方ある」 “辺野古無理”発言否定せず2010年1月27日 12時17分 鳩山由紀夫首相は27日朝、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)をキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)へ移設する現行計画に関し政府高官が「今のままでは絶対無理」と発言したことについて「いろいろな考え方があるのは今の過程ではあり得る話だ」と述べ、高官の見方を否定しなかった。 その上で首相は「(政府、与党の)検討委員会でゼロベースで議論している最中だ。冷静に見守ってもらえるとありがたい」と述べた。公邸前で記者団の質問に答えた。 平野博文官房長官は同日午前の記者会見で、政府高官発言について「『そこが駄目』とかの発言は不穏当だ。あくまでもゼロベースで検討する」と述べた。地元の合意が得られなければ強制的に用地取得する可能性については「一般論としてはある。だからこそ地元の理解を得なければならない」と指摘した。 一方で「すべて合意を取らないと進まないことはない」と強調、自治体側との合意がなくても移設先を決定する可能性に重ねて言及した。 このほか首相は、移設反対の新市長が誕生した名護市長選に触れ「一つの民意は大事にしながら、どこが一番適切か、国民、沖縄、米国にも分かってもらえるものを5月までに出す」と重ねて強調した。 (共同)
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