西日本新聞

後藤議員派選挙違反で出納責任者一審有罪 「非常に残念」民主落胆

2010年1月29日 00:58 カテゴリー:九州 > 熊本

 民主党の後藤英友衆院議員(比例九州)の元出納責任者で、公職選挙法違反の罪に問われた井上広世被告(42)に28日、有罪判決が言い渡され、同党関係者には「非常に残念」などと落胆の声が広がった。有罪判決が確定すれば、後藤氏の当選が無効になる可能性もあり、他党からは「後藤氏が自ら身を律するべきだ」と、議員辞職を求める意見も出た。

■自民「自浄能力発揮を」

 「わが党の選挙に絡んで県民、支援者に心配をかけ、心よりおわび申し上げます」。民主県連(松野信夫代表)は28日、謝罪のコメントを発表した。ただ県連は、井上被告が控訴する方針を示しているため、当面は事態の推移を見守る方針。鎌田聡代表代行は「党内の『政治とカネ』の問題が議論されている中で残念。井上氏の今後の対応を注視したい」と慎重に言葉を選んだ。

 昨年8月の衆院選で、後藤氏陣営の後援会長を務めていた男性(77)は「非常に残念。民主県連が事前に選挙違反についての研修会を実施していたのに、なぜこういう結果になったのか」と肩を落とした。その上で「最終的な管理責任は後藤氏本人にある。遊説で忙しく、会計は事務局任せだったとしても『知らなかった』ではすまない。有権者に、きちんと謝罪すべきだ」と話した。

 衆院選熊本3区では、現職で自民党公認の坂本哲志氏が新人の後藤氏に競り勝った。同党県連の前川收幹事長は「後藤氏は選挙戦で政治浄化を訴えてきた人であり、自ら身を律するべきだ。民主党も自浄能力を発揮し、しかるべき対応を取ってほしい」と求めた。

 公明党県本部の城下広作幹事長は「政権選択の選挙で、有権者の期待を裏切った責任は重い。後藤氏が判決をどう受け止め、どう対応するのか注目している」と語った。

=2010/01/29付 西日本新聞朝刊=

おすすめ情報【PR】
アクセスランキング
  1. 山崎拓氏 引退の意向 参院選、自民公...
  2. 平野長官発言 「民意軽視」の感覚を疑う
  3. 井筒屋 工藤会と大量取引 1万円の弁...
  4. バッグに盗んだペンギン 長崎バイオパ...
  5. 黒澤明財団3.8億円不明 伊万里・...写真付記事
おすすめ情報【PR】
天気・交通情報
九州・山口の天気 福岡の天気 佐賀の天気 大分の天気 長崎の天気 熊本の天気 宮崎の天気 鹿児島の天気 九州・山口の天気 交通情報
九州のりものinfo.com
イチオシ! 特集記事
 ミサンガの新曲発売  【音楽】
ミサンガの新曲発売!
視聴も出来ます♪
 【アビ】社長辞任へ クラブ関係者も驚き!
 【連載】唱歌・童謡はどのように生まれたのか
 【釜山】元都心・南浦洞復活
 【観光】各地の観光宣伝隊を動画で紹介!
注目コンテンツ
47CLUB探検隊

博多人形いとう

博多人形いとう ~サンリオ「ハローキティ」も「のらくろ」も~ あのサンリオの人気者「はろうきてい」までも博多人形に作り...

>> 記事を読む

>> 47CLUB探検隊へ