待ち合わせ場所としても親しまれている四条河原町阪急=28日午後、京都市下京区、高橋一徳撮影 |
四条河原町は、高島屋京都店やブランドショップなどが軒を並べるが、どの店も不況で客足が遠のいている。商店街からは「空き店舗となって、街の人の流れが変わるのが心配」(京都商店連盟の早瀬善男会長)と影響を懸念する声が上がる。
京都市内では最近、京都駅付近にJR京都伊勢丹やビックカメラなど大型の新規店舗が次々と進出している。こうした中、四条繁栄会では、ゲームセンターやカラオケ店の出店規制をするなど従来の小売店を中心とした商店街の維持に努めてきた。後継テナントについても繁栄会の意見をとりまとめ、ビルを所有する住友不動産などに要望していくという。
市商業振興課の担当者は「撤退後に空きが続くことは望ましくない。魅力的なテナントが入ってにぎわいが続くことを望む」。市は、新たなテナントの誘致、誘致に伴う補助などは今のところ考えておらず、推移を見守る予定だ。