2010年1月28日 18時48分更新
カリブ海の島国ハイチで起きた大地震で現地で医療活動を行っている岡山市の国際医療ボランティア団体「AMDA」の医師2人が帰国して記者会見を行い、「出口のない救援活動なので今後どこまで支援を続けられるか見極めたい」と述べました。
日本時間の今月13日にハイチで起きた大地震ではハイチの大統領がこれまでにおよそ17万人の遺体を収容したと発表しているほか、多数のけが人が出ています。
岡山市に本部がある国際医療ボランティア団体AMDAでは被災者の医療活動のため、今月15日から18人の医師や看護師などを派遣しています。
このうちAMDAの菅波茂代表と岡山大学病院の朴範子医師の2人が帰国して28日、岡山市内で記者会見を開きました。
このなかで菅波代表は「今回の地震では、ハイチ政府の機能が崩壊し、治安も確保されていない」と述べ、AMDAの医療活動はハイチの隣りのドミニカ共和国やハイチの中でも治安が確保されている国連の施設などで行っていることを明らかにしました。
また、被災地では、手足を骨折した患者が多く、症状が重い場合は、手足を切断するケースもあるということで、今後は義足の提供やリハビリによる支援のほか被災者の心のケアをどう進めていくかが課題になるということです。