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調査リポート

将来の新聞の役割についてどう思う? 世代によって違い

最も信頼できるメディアはどれですか? 各メディアを点数化したところ「NHKテレビ」が最も高く、次いで「新聞」だった。新聞通信調査会調べ。

[土肥義則,Business Media 誠]

 あなたはメディアの情報をどのくらい信頼していますか? 各メディアを点数化したところ、平均点が最も高かったのは「NHKテレビ」(73.5点)であることが、新聞通信調査会の調べで分かった※。次いで「新聞」(70.9点)、「民放テレビ」(63.6点)、「ラジオ」(61.6点)、「インターネット」(58.2点)、「雑誌」(46.4点)という結果に。男女・年代別に見ても、「NHKテレビ」と「新聞」が上位2位を占めており、「幅広く高い信頼を得ていることが分かった」(新聞通信調査会)としている。

※全面的に信頼している場合は100点、全く信頼をしていない場合は0点、普通の場合は50点として点数化。

 全国紙(朝日、読売、毎日、産経、日経)のイメージ※を聞いたところ、保守的イメージが最も強かったのは「読売新聞」(5.6点)、次いで「産経新聞」(5.3点)だった。一方、革新的イメージが最も強かったのは「朝日新聞」(4.4点)、次いで「毎日新聞」(5.0点)。「『読売新聞は18〜19歳を除き保守的イメージが強く、18〜19歳は『産経新聞』『日本経済新聞』『毎日新聞』の方が保守的イメージが強かった。その一方、『朝日新聞』はいずれの年代でも、革新的イメージが最も強く、この傾向は年代が上がるほど強まっている」(新聞通信調査会)

※「普通」と思う場合は5点、「革新的」と思う場合は0点、「保守度」が強いと思う場合は10点として点数化。

将来の新聞の役割について

 「新聞の夕刊を配達してほしい」という人はどのくらいいるのだろうか。「ぜひ続けてほしい」(12.1%)と「できれば続けてほしい」(10.9%)を合わせた、“続けてほしい派”は23.0%。「夕刊の発行を続けてほしいという層は2割台前半にとどまり、夕刊発行への要望は強いとは言えない」(新聞通信調査会)としている。どの世代でも「夕刊はなくてもよい」と考える人が多い傾向にあるが、中でも若い世代での“夕刊離れ”が進んでいるようだ。

 新聞1カ月の購読料について、「高い(かなり高い+少し高い)」と感じている人は54.5%。一方、「安い(少し安い+かなり安い)」という人はわずか1.5%だった。

 新聞の将来について、どのように考えている人が多いのだろうか。「インターネットなどの普及により新聞の役割が少なくなってくる」という人は32.7%。「今までどおり、新聞が報道に果たす役割は大きい」は49.3%だった。「新聞が報道に果たす役割は大きい」と答えた人を年代別に見てみると、50代以上では6割前後(55.0〜64.5%)だが、30代以下では2〜3割(19.7〜35.5%)ほど。「若い世代で将来、新聞がインターネットなどの影響を受けると見ている人が多いようだ」(新聞通信調査会)

 訪問による調査で、18歳以上の男女3490人が回答した。調査時期は2009年9月。

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