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【プロ野球】沈痛の江川氏「申し訳ない気持ちは消えない」
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「自分の中で(小林さんに)申し訳ないという気持ちは、一生消えないと思う」。小林さんの突然の訃報を受け、江川卓氏は17日夜、東京都内で記者会見し、沈痛な表情で小林さんとの因縁を振り返った。
最も印象に残っているのは、2人がマウンドで初めて対決した1980年8月16日の阪神戦(後楽園)だという。「登板前日から絶対負けてはいけない」と思い詰めていた江川氏が完投勝利を収めた。「自分はとにかく小林さんを超えなくてはいけないと思っていた」と当時を振り返った。
2人が初めて会話を交わしたのは、日本酒メーカーのCM撮影で共演した3年前。この撮影で約1時間にわたり対談を行い、話題になった。
「いつかお話ししなくてはいけないとずっと思っていた。小林さんからは『お互い大変だったな』と声をかけられた。自分の中ではお詫びもできてホッとした気持ちがあった」。だが、直接会って話をしたのは、これが最後となった。
「申し訳ないという気持ちは、僕の中では終わっていません」。江川氏は目を充血させながら、声を絞り出した。(浅野英介)