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朝青龍が殴ったのは一般人?週刊誌報じる

 週刊誌で一般男性への暴行が報じられた朝青龍
 週刊誌で一般男性への暴行が報じられた朝青龍

 大相撲の横綱朝青龍(29)=高砂=が初場所中に暴行騒動を起こした問題で、28日発売の「週刊新潮」が、朝青龍が暴行を加えたのは個人マネジャーの一宮章広氏ではなく、別の一般男性で、全治1カ月のけがを負わせていたと報じていることが27日、分かった。事実であれば“ただの内輪もめ”という朝青龍側の報告と大きく異なる。記事は朝青龍が書類送検などの刑事処分が下る可能性にも言及している。

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 週刊新潮は「水商売男性の鼻骨を叩き折った『朝青龍』」のタイトルで、朝青龍の暴行騒動について特集した。記事は、朝青龍が16日早朝に東京・西麻布で泥酔した際、飲酒していた六本木のクラブの実質的な責任者である38歳の男性が同席していたと紹介し、暴行を受けたのはこの男性だったと報じている。

 さらに、同誌は「鼻骨骨折、頭部打撲、下口唇挫創などで全治1カ月だったという」と男性がけがを負っていたとも報じている。これは、最初に写真週刊誌に報じられた後、朝青龍の一宮マネジャーが報道陣に対して「自分が肩のあたりを小突かれた」と説明したのと大きく内容が異なる。事実ならば傷害事件に発展する可能性もある。

 朝青龍からの事情聴取や、男性に被害届を出させて書類送検などの刑事処分を下す可能性があることも、捜査関係者の談話を掲載して指摘されている。また朝青龍側に、「暴行の事実を認める書面に署名をさせている」とも掲載されている。

 既に朝青龍は初場所千秋楽翌日の25日、師匠の高砂親方(元大関朝潮)とともに、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)に呼び出され厳重注意処分を受けた。それ以上の処分は科されなかったが、あくまで被害者が個人マネジャーであることが前提。別人が被害者となれば事情が変わってくる。

 刑事処分が下れば、厳重注意以上の処分を受けることは必至。07年の「モンゴルでサッカー」騒動で減俸30%と出場停止処分を受けたことを考えると、角界の歴史の中でも前例のない横綱からの番付降下が浮上したり、解雇処分を受けて引退を余儀なくされる可能性もある。いずれにせよ、朝青龍側には改めて事情を説明する必要がある。

(2010年1月27日)





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