2009.3.18

『第10回FNSソフト工場』
各賞決定!

☆大賞
当該作品なし

☆優秀賞
石川テレビ 『THE 団塊裁判ショー』
富山テレビ 『チャイルドスイッチ〜家族交換生活プログラム〜』

☆特別賞
長野放送 『美人で国語算数理科社会』



 『FNSソフト工場』は多チャンネル時代を見据えて、FNS各系列局の制作力向上と人材育成を図るシステム作りを目的として、1999年4月から始まった。
 制作にあたっては、系列25局(※)を4つのブロックに分けて、ブロック内で企画案を提出、検討し、各ブロックから2作品を選出する。
(※)フジテレビ、関西テレビ、テレビ大分を除く。
 第4回(2002年度)からは、よりクオリティ−の高い作品を生み出す環境にするための整備を行い、審査も2次審査に外部審査委員制を導入し、より厳しいハ−ドルで審査を行っている。
 2008年度、『第10回FNSソフト工場』では「平日19時台の視聴者層をターゲットにした良質な番組」というコンセプトの元、9作品を制作し、昨年6月より系列全局、BSフジにて放送された。
 2009年3月13日(金)に『第17回FNSドキュメンタリー大賞』とともに『第10回FNSソフト工場』各賞の発表(※)が都内のホテルにて行われた。
(※)今年から「FNS AWARD」と称し、『FNSドキュメンタリー大賞』と『FNSソフト工場』を同時に表彰することになった。

〜『第10回FNSソフト工場』各賞受賞作品〜

☆大賞 当該作品なし

☆優秀賞 石川テレビ 『THE 団塊裁判ショー』

 “こんなダメ夫、いっそのこと訴えてしまいたい!”
 団塊世代の夫に長年、不満を募らせてきた妻が夫を“裁判”にかけ、法廷で互いの本音をぶつけ合う。スタジオには本物さながらのリアルな法廷のセットが組まれた。法廷内は訴えられる夫と弁護士以外、なんと全員が女性! 果たして、女性たちは、夫にどんな判決を下すのか!? 全夫婦必見の『THE 団塊裁判ショー』が開廷!

<受賞理由>

 「裁判員制度」そして「団塊」という2つの“現代性”を取り入れた今を感じさせる、パッケージ感の高い企画。三組の夫婦裁判を構成する検証VTRは、バリエーションに富んだ作りにするなど、見せ方にも工夫が見られた。笑い・感動・情報と、ソフト工場が求める19時台向け番組の要素を備えた企画として高い評価を受けた。

<受賞局のコメント> ディレクター 木下敦子

 弾劾裁判という形をとって、仕事にかかりきりの男を裁く番組ですが、私が裁かれるぐらい勉強になりました(笑)。こういう番組は予算の関係で石川テレビでは、なかなか作れないので、貴重な体験でした。厳しい意見も言われましたが、道が開かれたのは、ソフト工場があったおかげですので、社の財産として後輩に伝えていきたいと思います。

<出演>

裁判長
柴田理恵
裁判官
和希沙也
安田真理(石川テレビアナウンサー)
裁判員
武藤静香
ハリス
宇佐美友紀
夏波夕日
みはる
二宮歩美
検事
くわばたりえ(クワバタオハラ)
小原正子(クワバタオハラ)
弁護士
モンキッキー
久彌 繁(楽珍トリオ)

<スタッフ>

プロデューサー
米沢利彦
ディレクター
木下敦子

☆優秀賞 富山テレビ 『チャイルドスイッチ〜家族交換生活プログラム〜』

 子供にとって、生まれ育った家の常識は世界の常識、でも物心つく頃になると家族に対する不満が出始め、気になるのが「よその家ではどうなんだろう?」ということです。そして「一度でいいからよその家で生活してみたい!」と思う子供も多いのではないでしょうか。番組では、そんな好奇心いっぱいの二人の子供たちによる「家族交換実験」を敢行! 都会と田舎、核家族と大家族、漁師とサラリーマン…さまざまな環境や“ジョーシキ”の違いに驚き、悩む二組の“スイッチ家族”の一週間。子どもたちの目に映った世界とは?

<受賞理由>

 田舎と都会で生活交換をした二人の子供の感情の動きを丁寧に構成する中で“家族”というものを再認識させる、メッセージ性のある番組に仕上がった。取材対象者に対するディレクターの誠実な向き合い方が伝わるような、見る者に嫌悪感を感じさせない番組作りにより、今回の受賞に至った。

<受賞局のコメント> ディレクター 村井ゆみ

 こんなすばらしい賞をいただいて感激です。たくさんの方にご迷惑をおかけしたことをおわびします。また、足を引っ張ってばかりの私を導いてくれた先輩方に感謝したいです。そして、こういう番組制作の機会を与えてくださった皆さまにもお礼を申し上げたいと思います。

<出演>

ナビゲーター
つるの剛士
ナレーター
高山みなみ
東京ファミリー
川崎家の皆さん
富山ファミリー
縄井家の皆さん

<スタッフ>

プロデューサー
松島紀雄
ディレクター
蟹谷 淳
関 圭子
村井ゆみ
構成
李 フミコ
編集
田中政行

☆特別賞 長野放送 『美人で国語算数理科社会』

 「美」とは…「美人」とは…一体どのようなもので、どのような人のことをいうのか。美人になるには、美人に近づくためには、どんなことをすればいいのか。番組では、「国語」「算数」「理科」「社会」という学問的観点を踏まえ、面白く、楽しく、そして、科学的、知的に美人を探求。あらゆる角度から美人を検証していく。

<受賞理由>

 “美”というものをさまざまな切り口で見せるにあたり、数多くのネタをリサーチし、笑いを交えながら、視聴者を飽きさせない編集テンポで見せるという、今時の視聴者感覚にフィットした番組作りにトライし、お得感のある情報エンタテインメントとして評価を得た。

<受賞局のコメント> ディレクター 一色貴子

 この番組は岩村プロデューサーと私を含めた五人のディレクターで作ったのですが、私が企画提案したものを皆で力を合わせ、知恵を出し合いました。ローカル局では経験できないタレントがいっぱいのスタジオ収録で、とまどいがありましたが、貴重な経験と勉強をさせていただきました。この番組を制作する機会を与えてくださったことに感謝します。

<出演>

  • アンタッチャブル(柴田英嗣、山崎弘也)
  • オアシズ(光浦靖子、大久保佳代子)
  • 白田久子
  • スザンヌ
  • 相沢真紀
  • さとう里香
  • 加藤ゆり
  • Saara
  • Mana
  • 上野比奈子
  • 藤井みゆ

<スタッフ>

プロデューサー
岩村陽一
ディレクター
一色貴子
宮嶋 聡
伊藤晴彦
北澤輝久
湯澤沙織
ナレーション
上小牧忠道
平松奈々
構成
河合秀仁
撮影
近藤利彦
高橋 慶
吉川勝義
鈴木信哉

【2次審査を担当した審査員の方々】

作家  鶴間政行
作家  たむらようこ
(株)産業経済新聞社(東京本社)文化部  谷口康雄
関西テレビ放送(株)東京編成制作センター編成部  小杉太ニ
(株)フジテレビジョン 編成制作局編成部  坪田譲治


2009年3月18日発行「パブペパNo.08-062」 フジテレビ広報部
※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。